今回の水害について考えた

 今回の台風19号について、考えてみると、やはり地球温暖化によって出来た巨大台風が、我々の想像を超えたエネルギーを持っているという事が分かったという事だろう。

 長野県の場合も、長野市での堤防決壊は、あの付近は昔は、繰り返し水害が起こっていた場所で、堤防が整備されてからは千曲川の堤防が決壊することは無かったので、安心して宅地造成や、新幹線の車両基地なども作っていたのだろう。
 今回、堤防が崩れた場所も、下流の方から堤防を補強して来て、すでに補強工事が終わった場所だという。
 要するに、従来の工学的な予想では大丈夫となっていたのだろう。だからこそ破堤の可能性は無いと思い、新幹線車両基地なども作ったのだろう。
 東御市の田中橋という橋も、良く分からないが、そんなに古い物ではないのではないか。
堤防自体が崩れてしまえば新しい橋でも落ちてしまうのだろう。

 今回、気象庁は『19号は神奈川県で大勢の犠牲者を出した狩野川台風と同じなので、最大限の注意をしてください。』と台風が近づくと盛んに言っていた。
 最大限の注意を呼びかける点では良かったのだと思うが、「狩野川台風」という過去の台風のイメージを与えてしまったので、台風の中心から離れた地点では、『神奈川県あたりが危ないのだろう、ここではそれほどの事はないだろう』というイメージを持ってしまったような気がする。
 私も、まさか長野県や関東や東北の他の県でもこれほどの被害がでるとは思ってもみなかった。
 衛星画像を見て、テレビの予報で、その大きさやエネルギーを言っていても、やはり実感が乏しかったと思う。
 気象庁の「狩野川台風と似ている」という警告の出し方は良い面もあったが、良くない面もあったような気がする。
 気象庁の人も、こういった広域の影響は多分、イメージとして想像できなかったのだろう。
 このように、人智を超えたような巨大災害がこれからも起こって来るのだと思う。
 科学的に絶対とか、想定を考慮して作っています、などと言っても自然相手では絶対という事は無いのだと知るべきだ。

 私が、『上小30山』というHPを作った2000年の頃、すでに科学者たちは温暖化を警告していたし、色々な自然状況もそれを示していた。ところが、テレビ番組などマスコミは、「地球温暖化については科学的に違う説もあり、確定的な事は言えないが心配です。」というような言い方をする事が多く、何をのんきな事を言っているのかと腹立たしかった。

 今では、そんな事を言う人はいないと思えば、トランプ大統領のような人がいたり、先日のスエーデンの少女の発言を馬鹿にするような人たちもいる。
 こう見ると人間の愚かさはもう絶望的なのかもしれない。
 原発についても同じ事だ。