日航123便 墜落の新事実 -目撃証言から真相に迫るー 青山透子著を読む

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 日航事故の起きた8月12日頃、良く見るネットの掲示板を見ていたら、何か日航機事故についての項目が出ていた。
 私は、日航機の事故は同機のしりもち事故による圧力隔壁の修理ミスだ、というNHKスペシャルや、それが前提で書かれた小説「クライマーズハイ」などを読んだりテレビドラマを楽しんでいたから、、全く疑うことなくそれが真実だとおもっていたので、何か自衛隊のミサイルがあたったなどの説は、いわゆる「嫌韓本」の類のようないかがわしい説だと思っていたので、そこをクリックしてよく見る事もなかった。

 しかし、アマゾンの本の紹介メールにこの本が入ってきたので、その本のカスタマレビューを読んでみると、この本の著者は、当時の客室乗務員の同僚の一人で、その思いが根底にあり、後に東大の大学院も出て博士号もとり、大学講師も勤めたような人で、いいかげんな内容ではない、という事が書いてあり、それでは読んでみるか、と注文して読んでみた。

 ちょうど、「国体論」白井聡著を読んで強い印象を受けたばかりだったので、この日航機の事故も、まさにその根底の不気味な根っこが一瞬、地上に現れた姿かのような印象を受け、また記述も心がこもり納得のいく物で、著者の決意や人柄も良く分かり、本当に一気に読んでしまった。
 肝心の圧力隔壁もどういうわけか、現場にちゃんと残っていたのに現場で切り刻まれて運ばれていたのだ。

 あの事故があった時は、私は30代であったので事故当日、テレビなどの情報を良く見ていて、確かにどこに落ちたのか分からないような状況がずっと続いていて、レーダーもある時代に自衛隊とか米軍が分からないはずがないのになあ?変だなあ、と漠然と感じていた事を思い出した。

 この本の著者は当時の日航客室乗務員であり、同僚でありこの事故に大きな衝撃と悲しみをいだく。そして、
『~ 私自身も自衛隊の誤射やミサイルという言葉すら不愉快で違和感を覚えていた。しかしながら、現場を知る人たちへのインタビューや膨大な新聞等の資料を読み込み、目撃情報や現場の証言をもとに考察を深めると、公式発表に対して違和感を覚えるようになっていった。そして、それを語るとすぐに陰謀説と烙印を押されかねない状況を感じた。~』
 という事だ。

 この本は、この方の前著「天空の星たちへ―日航123便 あの日の記憶」を読み、自分の疑問や目撃を伝えようと、さらに情報を寄せてくれた人々の内容も加えて書いている。

 公式報告に無い自衛隊機が二機、低空で飛ぶ日航機を追尾している、その時日航機の胴体に赤い色がついていたという目撃情報。また上野村の小中学生の作文集が語っている、事故直後、報道ではどこに落ちたか不明となっている時に、すでに自衛隊関係のヘリや車両が沢山目撃されている事、上野村の人達が上野村付近に落ちた、とNHKなどに知らせても取り上げられなかった事など、子供たちのウソのない作文などを見ると、どこに落ちているのか分からない、と言っていたマスコミ情報がやはりおかしな物であった事が分かる。
 自衛隊は相模湾上の事故の直後から知っていたとしか考えられない。
 著者は証拠隠滅をはかるために現場で火炎放射器が使われて現場が焼かれた可能性も遺体の状況などから書いている。

 また、ボイスレコーダーは、全部が公開されたという訳でなく、部分的にしか公開されていないのだという。また、著者はそれが事故原因とは言い切っていないが、当時、相模湾内で護衛艦の短距離艦対空誘導弾テスト中だった事も表などから分かるようになっている。
また、当時の政府の動きや、また当時の関係者の証言からも、興味深いものが数々書かれている。

 そして、当時の首相はあの中曽根首相だった。中曽根首相の日航事故の時の回顧録もおかしな物であるようだ。

 アメリカでも民間機の事故がミサイルの誤射によって起こった事故があったというので、『そんな事は起こるはずが無い』と頭から考える事も科学的ではない。

 著者は、原発事故の事、最近の公文書改ざんの事件、等にも触れ、現在明らかになってきているこの国の体質からもこの事故の真相解明を求めている。 筆者の思いは真っ当なものであると思えた。

 それでも「まさかそんな事、ある訳が無いでしょう。」と思われる方も多いと思う。
 ぜひこの本を一読してみたらどうでしょう。

 *一年後、この本もある事に気づき読みました。
https://js30.at.webry.info/201908/article_22.html