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zoom RSS 「原発危機 官邸からの証言」 福山哲郎著 を読む。

<<   作成日時 : 2012/08/18 06:36   >>

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 新聞の広告に出ていて興味を持ったので、さっそく読んでみた。
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  カバーの裏に書いてある紹介文
『「菅首相の現地視察が東京電力の事故対応を遅らせた」「官邸が現場の注水作業を止めた」「政府はアメリカからの冷却剤提供を断った」− これらの批判は事実無根である。首相官邸で首相、官房長官に次ぐ3番目の危機管理担当であった事故当時の官房副長官が、自ら残したノートをもとに、官邸から見た原発危機の緊迫した状況を再現。知られざる危機の真相を明らかにするとともに、緊急時の国家体制が抱える問題の構図を浮き彫りにし、事故を教訓とした日本の進むべき道筋を提言する。』

  この本は、政府、国会、民間、の事故調が発表されたのをあえて待って、(本人もこの本に述べたことを事故調ではしゃべっているという。)官邸からの視角にしぼって事故の「真実」を記す事を目指した、という。

  事故調の膨大な資料を読む事は、中々、我々一般人にとっては、ちょっと躊躇するものだが、この本を読むことにより、官邸サイドでは何が起こっていたのか、どう対処していたのか、という事が良く分かる。

  私は、原発事故が起こった当初、「それでも日本が菅首相の時で良かった、もし、漢字もよく読めないような首相や、色々な2代目3代目の変なおぼっちゃん首相、でなくて良かったなあ。不幸中の幸いだ。」などと感じ、家族とも話していた。
  その後、首相が過剰にやったとか、色々言われて、脱原発を言ったら政権から引きずり下ろされた。
事故調でも、官邸の介入が良くなかった、という調査もあったので、多少はそういった面もあったのかな、だれが首相でも大して変わりなかったのかな、と思うようになっていた。

  しかし、この本を読んでみると、やはり、本当に、東電、原子力安全保安院、原子力安全委員会、などの真実の姿が、はっきりと分かり、改めて、空恐ろしくなってくる。
 原子力ムラ(本でもそういう言葉が使われている)の実体が透けて見える内容となっている。
 そんな中、官邸は精一杯やったのだなあ、と分かるし、東電に乗り込んだ菅首相の決断は、やはり後の歴史によって評価されるべきものだったと思う。

  先日、東電が一部公開した、オペレーションルームの映像記録。東電へ乗り込んだ菅首相の様子が、映像だけで言葉が無かった、菅首相も、テレビで、「言葉をカットしてくれと私は言ってはいない、全面公開すべきだ。」と言っていたが、言葉が出てくると東電が困るのだということもこの本で分かる。

  歴史的に自分たちで原発を現在の姿にしてしまった最大の原因なのに「菅リスク」などと言って、もう原発維持へ舵をきっているような自民党にも腹がたってくる。

  脱原発への提言の章では、この福山哲郎という人のこれからの日本が目指す方向が書かれていて、全く納得がいく。
  この本を読んでいると、まともでエネルギーのある著者の姿が浮かび上がってくる。
こういった政治家が、日本の国を引っ張っていけばよいと思った。

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