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上小三十山の「最近の風景」と「山道の自然」を中心に、伝えます。
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「英雄たちの選択」で、赤松小三郎を知る

2018/01/05 09:25
  毎回、テレビの感想ばかりですみませんが・・。

 3日の夜、NHK/BSの「英雄たちの選択SP」で、激動幕末ヒーロー列伝これが薩摩藩の底力だ、という番組をやっていた。
薩摩藩がなぜ幕末に様々な有能な人材を輩出し、明治維新を主導し、なしとげていったか、という事をその人物たちを追って、様々な面から分析していた。
 とても興味深く見ていた。
 薩摩藩の歴史や風土も大きいのだが、当時の君主、島津斉彬が、薩摩藩の若き才能ある人材を育てていったのがとても大きな要因だったという事が分かる。天才的に優秀な人や、クセのある一芸に秀でた人など、様々な人間を生かしていた。
しかし、島津斉彬は50歳で亡くなってしまう。

もし彼が後20年くらい生きていたのなら、日本の歴史はどうなっていただろうか?
幕府勢力がもう少し残り、もう少し緩やかな形で西欧化が進み、朝鮮半島などへの進出も明治時代の様な感じの侵略的なものではなかったのではないか?(幕府と朝鮮王国は友好国だったし)
 その後の日本の歴史のような大陸進出も無く、明治から昭和初期のような激しい歴史とは違った物になっていたのかもしれないなあ、というような気もしたのだが、どうだろうか。
 今年の大河ドラマは西郷隆盛なのだが、西郷の魅力とともに、今までのように、ただ「明治維新を起こした正義の味方」とだけ描かれてしまっては真の歴史とはずれてくるなという気もした。

 今回の「英雄たちの選択」には、信州上田藩出身の「赤松小三郎」という人がちょっと出てきた。私は、この人について初めて、はっきりとしたイメージを持てた。
 よく上田出身という事で、タウン紙や上田市の広報などで「幕末に活躍した赤松小三郎」などと出てくるが、長野県では信州松代藩の佐久間象山が有名なので、その小規模な地方的存在なのだろう、などと大して本気で注目したり、調べてみたりしてこなかった。

 佐久間象山は開国の開明派で攘夷派に暗殺された人、と図式的に分かりやすいが、この赤松小三郎は、今回の番組を見て、初めてどんな立場の人だったのかはっきり分かった。
 政治的には、坂本龍馬と同じような日本国民、皆でやっていこう、というような考え方だったのだろう。そして、赤松は西欧の軍事教練の方法を学んだ専門家だったようだが、アメリカ議会の事などの知識もあり、進んだ国家の姿を理解していた当時とすればとても進んだ人物だったようだ。
 薩摩藩の軍事教官としてスカウトされていたのだが、大政奉還後、西郷や大久保の幕府への軍事革命路線に批判する気持ちがあって、また薩摩藩の軍隊について良く知っていたので暗殺されてしまった事を今回知った。
 きっと、信州人の特性にもれず、純粋で、清濁併せのむような政治的な力は無い人だったのではないか。などとも想像された。
 
ウイキペディアの赤松小三郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%9D%BE%E5%B0%8F%E4%B8%89%E9%83%8E

 「薩摩」に暗殺された人間という事で、幕末の幕府側の優れた人材と同じように、歴史から消されて(完全にではなく後に多少顕彰されたようだが)しまった人の部類なのだろう。
 今となってみるとこの人について何か小説でも書かれたり、ドラマ化されてもいいくらいな人だ。

 話が変わって、ニュースでは伊勢神宮をお参りした安倍首相の新年の言葉がテレビで紹介されていた。

 北朝鮮への備えとして、今までと違った、「新次元」での国防を行う、というような事を言っていた。選挙用に「国難」と叫んで、自身はゴルフをしているような次元から、ミサイルやテロの標的となる原発を廃炉にして、使用済み核燃料を地下保存する、といった本当の「新次元」の国防だったら大いに賛成なのだが、アメリカの兵器会社や、国内の兵器産業を儲けさせるための「新次元」なのだからこんな首相に日本を任せていたら本当に危ない。
 前回のブログで紹介した昭和天皇の言葉ではないが、安倍首相のような人が首相となって伊勢神宮をお参りして、そんな事を言っているようでは、きっとアマテラスオオミカミが怒って日本に天罰を下すかもしれないなあ〜。
 
 4日の晩にはやはりNHKのBS1では、インパール作戦の番組の再放送をやっていた。
 大勢の兵隊を無為に殺してしまったという事への自身の責任感は戦後も全く無かった当時の戦争指導者の姿は、原発事故への責任の取り方など、今も変わっていない気がした。こういった番組などおそらく安倍首相など現在の政権中枢にいる政治家たちは、全く興味も無く、見てもいない事であろう。
 
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昭和天皇の名言を知る元日

2018/01/03 10:38
 元日の朝、起きてきて何となくテレビをつけたら、NHKで伊勢神宮を紹介する番組をやっていた。私は伊勢神宮へ行った事もないし、安倍首相がサミットで伊勢神宮を利用などしてから伊勢神宮に悪い印象があり、『正月の朝から気分が悪いな』という感じで何となく見ていた。

 しかし、松坂桃季と杏が声だけで掛け合いで解説する内容と、ちょうど歩いて見学するのにいいような爽やかな初夏ごろの?映像で、しだいに画面に引き寄せられていった。
 「二時間で巡る伊勢神宮」というような内容だった。
 
 見ていると、伊勢神宮には外宮と内宮があり、伝説では外宮は雄略天皇の時に天照大神の食事のために別の所に豊受姫の神を祭ったのが外宮との事、伊勢神宮が二か所ある事を初めてはっきり認識した。背後の森林や、自然物を神とする事や色々な小宮があるのも、日本のお宮の典型で、ここから来ているのだなあと分かった。

 外宮を回った後、江戸時代からの伊勢の町のお土産、赤福などのお餅の色々なども紹介され、次に内宮となった。

 江戸時代の観光図絵や解説では、江戸時代には内宮へ入る橋の下には参詣人に代わり、水に入って禊をする人に、お賽銭を投げて網でそれを受け取ったりする土地の人がいたり、入った場所では、茶屋や神主たちの住居などがある一帯があったのだという。
明治時代になると、それが『俗』っぽい、という事で取り払われ現在の芝生と松の皇居的な庭園(西欧風庭園的でもある)のような物が造られているのだという。もちろん橋の下の網で賽銭を受け取る人もいない。
 江戸時代には、伊勢神宮は、日本中からお伊勢まいりの人たちで賑わったのだが、それは神々しいというより、今で言ったら善光寺さん的な、ガヤガヤとした娯楽観光地的な俗っぽい雰囲気な場所である事が分かった。

 さらに、江戸時代には伊勢参りの重要な要素として、伊勢神宮の近くにある山のお寺へも行く事が重要視されていて、そこの神仏混合で祭られているお寺も紹介されていた。
明治の時の廃仏毀釈の運動によって、そういったお寺は現在では伊勢神宮と合わせた存在として人々の意識に上らないようになってしまったが、現在でもちゃんとその寺は存在していた。

 番組では、さらに、天照大神やスサノオノミコトなどの神話や天皇がアマテラスの遠い子孫だという神話によって伊勢神宮があるという解説もあり、伊勢神宮の内宮の奥の方は、一般の人は立ち入れないのだが、天皇は入れる、という事で平成天皇が即位した時の様子がビデオで紹介された。
 ところが、解説では、こういった天皇が伊勢神宮にお参りする習慣は明治以後になって行われるようになったと解説されていて「へ〜」と思った。
 これは、重要な事なのかもしれない。
 明治維新は一番は西洋の外圧によって、起こったのだろうが、日本国内では、西欧文明を学び取り入れようという思想、排外思想や国粋主義的な思想、色々な物が混とんとしていたのだろう。
 江戸時代に起こった国学や吉田松陰などに源流があるのだろうが、維新の志士などの思想の中には、西欧文明を取り入れる事だけでなく、三韓征伐などを信奉するような神話的思想も持っていたのだろう。
 明治時代に始まった、そういった俗を排除して廃仏毀釈するような思想の中にアジア侵略の要素も入っているのだろうか。
 
 そして、最後に印象に残った内容だったが、昭和17年、初戦の大勝利がすぐにひっくり返され、太平洋戦争の戦局が悪くなってきた頃、昭和天皇一行が伊勢神宮に戦勝祈願に行った事が出てきた。きっと神がかり的な勢力に勧められたのだろうし、昭和天皇自身も苦しい時の神頼みの一縷の望みがあったのかもしれない。当時の映画フィルムも紹介された。
 しかし、お参りの結果空しく、もちろん敗戦となってしまい、その後、昭和21年に昭和天皇が再び伊勢神宮にお参りに行ったのだという。

 それは、敗戦の報告と、平和国家としての再生を祈願しにいったのだという。その時の?後に?の言葉として、
『伊勢神宮の天照大神は、平和の神なのに、戦勝祈願などしたから神がお怒りになったのだろう』と語ったのだという。
 
 平和を祈る日本国民が知っておくべき昭和天皇の名言だ。

 それと、「俗」的な事が排除され、「聖」的な事が強調されるのも戦争の臭いが漂ってくる信号なのかもしれない。平成天皇の退位や新天皇の即位など諸々の行事が「聖」的な雰囲気を高めようと、予算をかけて大々的にされないよう、現在の天皇も願っている事だろう。

 
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日本への空襲の事を扱ったBS1の番組

2017/12/30 13:29
 年末になり、今年放送された話題の番組の再放送が行われているようだ。

 昨日、夕方のBS1スペシャルの再放送の話。
それは、アメリカが、日本の都市を焼夷弾で無差別爆撃を行なったいきさつ、についての米空軍幹部の証言(昔のインタビューテープが見つかり、それが調べられた)をもとに、その真相を明らかにしたものだった。

 今、昨日の新聞のテレビ番組欄で見てみると、その前に、日本の都市の本土空襲の全記録も放送されていたようだ。(そちらは見なかった)
それと合わせて見れば、よりこの日本本土空襲の全体像の理解がされただろう。

 米空軍は、現在、世界一の能力を持っている訳だが、開戦時は日本より劣っていた。また、独立した存在でなく、陸軍の下部組織であった。だが、太平洋戦争が始まってからものすごい予算がつきたちまち日本をしのぐ戦力となった訳だが、原爆よりも高い予算をつぎ込んで作ったB29爆撃機は、空軍の切り札として期待されていた。

 第一次大戦での長引く地上戦の悲劇を見て、アメリカ空軍の創始者たちの思想は、航空機によって背後の軍需工場などを攻撃して戦闘能力を潰し、早期に戦争を終結できる、という考えであり、このB29爆撃機もそう考えられていた。
それは、当時アメリカで作られたノルデン式爆撃照準器という発明があり、これにより高度や風速など自動計算されて目的の軍需工場などだけを爆撃出来る「精密爆撃」というものが出来る、という物だった。
しかし、ヨーロッパ戦線のドイツ爆撃では、B29はまだ使われなかったが、ドイツ機の反撃などで機体がゆれて全くこの照準器の性能を発揮した「精密爆撃」などは出来なかった。

 そのうちB29が出来、これは一万メートルの超高高度で飛べるので、敵の反撃も少なく、大丈夫と考えられ、昭和19の冬に日本への「精密爆撃」を始めた。
東京にある中島航空機の大工場を爆撃しようとしたのだが、日本の冬の一万メートルの超高度には、冬のジェット気流が存在していた。これは人類が初めて遭遇し、知ったものであり、想定外の事だった。機体も大きく揺れ、照準器の性能の能力外で爆撃は大きくそれて失敗してしまう。
何回かやっても成功せず、そのうちに海軍の空母艦載機によって工場の爆撃が成功させられてしまう。
 莫大な予算をつぎ込んで作ったB29が戦果をあげられず、米軍内部の批判の噴出や大統領も不機嫌となり空軍幹部は窮地に追い込まれる。
空軍抜きで日本を敗戦させたのでは空軍の立場も全く無くなってしまう。空軍は何らかの目に見える戦果を上げる必要に迫られた。
 焼夷弾攻撃は、もちろん事前に計画され、周到に準備はされていたのだが、ここで初めてその大量殺戮が空軍内部で決断された。そして、日本にはドイツほど高射砲が無い事もわかり、高度も下げて人口密集都市への焼夷弾爆撃が行われた。
それが、東京大空襲から始まる日本への空襲だった。

 そして折しも、沖縄戦も終結へ向かい、米海軍と陸軍は九州侵攻作戦を計画していた。
空軍はその前に何とか日本を空軍力だけで屈服させようと、大都市の次は地方都市も爆撃され出した。そして、その市民などへの被害が知られるようになり、米軍のある最上層部では、それより、原爆を使って一気に戦争を終結させよう、という発想も生まれていたという。
番組では、焼夷弾爆撃で焼け焦げた人々や親子の黒焦げ死体が何度も映されていた。

 都市への焼夷弾の無差別爆撃、原爆の使用、などが、行われるようになった背景の一つには、こういった『空軍の都合』のような事や、後方を攻撃して戦意を喪失させ、戦争終結を早めるといった『軍事思想』によっていた事も分かる。

 この米空軍幹部への聞き取りテープも、その後アメリカで埋もれてしまっていたものを、見つけ出して再現したものだが、その後の戦争では、米軍ではこういった「市民を対象にした無差別爆撃によって戦争終結を早める事」や「精密爆撃」などの考え方が検証される事は無く、ベトナム戦争や、現在でも中東で行われているピンポイント爆撃などがその発展として行われているという。

 最後に米戦史家?の話があり、第二次大戦がはじまる前、「今度の戦争は、発達した兵器によって、第一次大戦のような、長引くような悲惨な戦いは起こらない。」と言われていたのだという。しかし、実際は第一次大戦をはるかに上回る悲劇が起こっている。それは現在でも変わらない事である、と語っていた。
確かにベトナムやイラクなどでの戦争の結末を見ると本当にそうであり、いつも軍が考えている通りに漫画や映画のようにスマートになど戦争は進んでいない。

 そういった「精密爆撃のような思想」と「原爆は戦争終結を早めたから有効であった」という考え方とはリンクしている。
 原爆によって一般市民の上に起こった悲劇は、日本人が一番よく知っているのに、その日本政府が、「核兵器は有効だから廃絶しない」という「焼夷弾爆撃」を推進した米軍と同じ考え方をまだしている現状も恐ろしい事だ。
「想像力」の欠如がそうさせるのだろうか?

 年末のニュースでは、北朝鮮を米軍が攻撃すべきだ、と考えている日本人は30%ぐらいいるようだ(アメリカ人は40パーセントだったかもう少し多い)。
 年末の29日の午後に多くの時間を割いて、この米軍の空襲の事を伝えている意図は、もし朝鮮半島で戦争でも起これば、第二次大戦時より飛躍的に兵器が進歩した現在、「精密爆撃」的な思想もそううまくはいかず、第二次大戦時よりもさらに大きな悲劇が起こる可能性があるのだ。そして朝鮮半島はもちろんの事、日本だって戦場となって原爆だって落とされない、という保証は無いのだ。という事を、『政府』が全然言ってくれないので、NHKの中の良心的な勢力が「空襲」とはどういう物か、どういういきさつで行われてしまうか、もし戦争が起こればどうなるか、など考えてもらうために、過去の事実を国民に知らせているのだろう。

 また、莫大な予算を使って購入した兵器だから、使わないと野党に批判されるから使わないと、などの日本の政権が判断するのではないか。

 そんな心配な事を空想せざるをえない年末である。
 ところが、ネット情報を見ると、安倍首相は年末年始の休みゴルフをしているとの事、あれほど選挙の時に叫んでいた「国難」はどうなったのか?とあった。
 安倍首相が首相をやめてずっとゴルフをしているようになるのが、この今一番の日本の「国難」がなくなる事なのかもしれない。






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二つのマンガ 君たちはどう生きるか・ペリリュー

2017/12/27 16:11
 千葉の弟が最近、家に来た時に、マンガを何冊か持ってきた。
画像

一冊は、吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」で、もう一つは「ペリリュー」1〜3巻だった。
 マンガだからすぐ読んでしまったが、どちらもブログで紹介したくなる内容だった。

 「君たちはどう生きるか」は、少年向けに書かれた昔から有名な本で、若い頃、自分でも読もうと思ったことがあったか、読まなかったような記憶がぼんやりあるだけだった。

 このマンガは、その原作をマンガ化したものであり、最近、この本(マンガ)が話題となっていて、中学生がクラスで読んでいる姿がNHKのニュースで取り上げられていた。

 ウイキペディアを見ると吉野源三郎は、このような人
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8E%E6%BA%90%E4%B8%89%E9%83%8E
 テレビでは、この本が書かれた昭和12年という年と、現在を重ね合わせて少し解説していたが、あらためてこのマンガを読んでみても、全く古びていない。現在の日本も同じような課題に向き合っている事に気がつく。

 本の後ろには「池上彰氏が心から感動し、人生を決めた一冊。」とも書いてあった。
弟の話では、宮崎駿が「君たちはどう生きるか」に関係した映画を作るようだ、とも話していた。

 もう片方の「ペリリュー」の方は、1〜3巻の3冊。
 ペリリューというのは、太平洋戦争の激戦地への慰霊として先ごろ天皇ご夫妻が訪れた島という事でも記憶に新しい。

 私も、ペリリュー島は、日本軍がよくがんばった激戦地くらいの認識しか無かったが、この番組で知る事が出来た島だ。
http://js30.at.webry.info/201408/article_8.html

 このマンガは、その戦いを題材としたもの。作者は武田一義という43歳の方、ブログもあり、このペリリューというマンガについても書いてあった。

 南方の島での戦争を体験した人のマンガと言えば、水木しげるの「総員玉砕せよ」があり、読んだ印象も強いが、もちろんこの「ペリリュー」は戦争を体験した人の孫くらいの年齢の世代なのだろうが、研究者の協力も得て事実を知ったうえで描いているようだ。

 本の帯に
 「登場人物は3頭身だが、読後感はずしりと重い。」 2017年6月9日 朝日新聞
 「筆遣いと内容の落差から、戦争の残酷な現実が浮かび上がってくる。」2017年4月29日 毎日新聞
 「美しい島と悲惨な戦いとの対比が胸を打つ。」2016年8月29日 読売新聞

 と、各紙で伝えられていた。
 本当に、そういった読後感であった。

 戦争の悲劇がどこか遠い話ではなくなってきているこの年末の日本も意識させられた。
 



 
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根橋さんと年末山歩き

2017/12/22 21:34
 このところ例年行っていた「山岳巡礼」の根橋さんとの年末の山歩き、昨年末は根橋さんが腰をケガをされたため実現できなかった。

 根橋さんの腰が回復され、今年の秋には、私が登った事の無かった、カヤノ平の「高標山」に一緒に登っていただいた。

 年末は私の方が、最近ちょっと体に自信がなかったので、自宅付近のちょっとしたハイキングというか登山のレベルにしていただき、年末登山とすることにした。
 
 良く行く独鈷山の麓で1時間弱ほどの山道を歩いたり、根橋さんが以前、HPの日記に書いていた終戦時に自決した将校のお墓などを紹介したりし、最後に御岳堂三等三角点(689m)に登った。
 こちらは登って下りてくるのに1時間くらいの時間がかかった。(と、時間を見ていた根橋さんに聞く)

 この山を登る前に、昔の地図を調べたら、日向山という名がちゃんとある事が分かった。
 現に中腹にある古墳は「日向山古墳」と名付けられている。

 標高差100m強だが、南側からはちゃんとした道が無く、けっこうヤブで私はフーフー言いながら登った。だが、今日は天気が良く文字通り「日向の山」という感じで気持ちが良かった。
 山頂には三等三角点がある。
画像

 根橋さんは80歳過ぎているのに私よりずっと汗もかかずに山への感覚も的確なご様子に、本調子になっているのではないかな、と感じられた。
 
 登山後、近くのお店で昼食などご一緒して楽しいひと時を過ごし、年末山歩きを終えた。

 青空に一点の雲もなく、次第に気温も上がってきて、小春日和と言ってよいような日であった。
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NHK/BS1 「沖縄と核」の番組を見て

2017/12/18 13:17
 日曜の夜にやっていた番組。
 始まってから少したって気がついて見出したのだが、最後まで見てしまった。

 この番組を見て良く分かった事は、戦後、沖縄が共産圏へ向けての最前線の「核ミサイル基地」として重要視され、整備されていたという事だ。

 核ミサイル、核爆弾の投下、などの訓練が日夜続けられ、それによって米兵や沖縄住民が事故死した例も紹介されていた。
 
 その後、大陸間弾道弾や潜水艦発射ミサイルの発達によって中距離ミサイルが不要になった事や、日本からの非核三原則の要求もあって、沖縄の核ミサイルは、撤去されたのだが、本来日本の政権は核抑止力を信奉していたから、自民党政権は、沖縄に核が存在する事は黙認、国民には秘密にしておこう、という感じだった事も良く分かった。
 佐藤総理の有事の際は核を持ち込める、という「核密約」も紹介されていた。

 キューバ危機の時代は、沖縄に中国やソビエトの一部をねらう核ミサイルが配備されていて、まさに世界核戦争が起こる一歩手前であった事が分かった。
 キューバ危機の時に、沖縄の核ミサイル基地にいた当時の米兵へのインタビューでは、その当事者の緊迫感や絶望感がよく分かった。
 当然、ソビエトも核ミサイルを持っている訳で、沖縄は第一の目標とされるので、この基地にいる自分たち米兵や、沖縄が全滅するとも感じていた事を語っていた。
 その時、沖縄から韓国へ核爆弾を運んだ兵士の証言もあった。

 当時、本土では、キューバ危機の頃、世界核戦争を心配はしていたのだろうが、高度成長時代で、どこか他人事であり、沖縄が核ミサイルによって確実に全滅することを本気で心配していた人は少なかったのだろう。

 番組では、現在、沖縄に核兵器があるかアメリカに聞くと「ノーコメント」との事、日本の外務省に聞くと非核三原則だから無い、との事だが、現在は「朝鮮半島有事」という事で核兵器が当然持ち込まれているのだろう。また、この番組全体を見れば、それが当然という事が良く分かる。

 つまり、北朝鮮との戦争でも万一起こるようなら、実戦配備されている北朝鮮の中距離ミサイルの核弾頭が沖縄に飛んでくる可能性は大きい事が分かる。というか、沖縄など無視して東京に飛んでくるかもしれない。
 そういった可能性を全く国民に知らせず、トランプ大統領の言う通りの安倍首相に日本を任せていて国民はそれで良いのか。
 
 折しも、今日のニュースを見ていたら、沖縄の小学校にヘリの扉が落ちた事について、政府に抗議に行った翁長知事は、「政府にはアメリカに対する当事者能力が全く無い、沖縄が独自にやっていく事しかできない状態だ。」と怒っていた。
 これは、本土の国民についても向けられている言葉なのだろう。

 アメリカの核の傘、などという物が、どのようなものであるのか、国民はその本質をちゃんと知るべきだ。
 日本は、核兵器廃絶を進めて行く国々とともに核廃絶を訴えて行く事が今後、ちゃんと生きていける唯一の道だ。

 北朝鮮状況の緊迫化する現在、核戦争への危機的状況の中、広島、長崎の悲劇、福島原発の事故、そして「三度目の正直」や「二度ある事は三度ある」で、核爆弾が日本に落とされるような事がありうるなあ、という恐怖も強く感じた番組であった。
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伊方原発差し止めの広島高裁判決が出た

2017/12/13 22:33
 久しぶりにうれしいニュースが入った。
 伊方原発3号機の運転差し止めを命じる広島高裁の仮処分決定が伝えられた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171213-00000129-jij-soci
 全国で、原発再稼働差し止めの訴訟を起こしている人たちがたくさんいて、今までも地裁での差し止めはあったのだが、高裁で差し止めの判決が出たのは初めてだという。

 自民党が選挙で勝利し、日本ではこのまま再稼働が進んでいくのではないか、という無力感に襲われていた最近だが、そうでは無かった。
 裁判官の中にもまともな判断をする人が、まだまだいるのだと分かった。

 まさか判決に最近の「原発に対する北朝鮮のミサイルやテロの脅威」などとも書くわけにいかないのだろうが、多くの人が、生命より電力会社の経営を大切にするような原発再稼働が許されなくて良かった、と思っている事だろう。

 地震と火山の巣のような日本で原子力発電所を作って動かしてで電気を起こす事は、ロシアンルーレットをやるようなものだ。、
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「非現実的な悪夢」が現実的な政策?

2017/12/11 17:09
 朝日新聞電子版の記事から。

 『今年のノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェーのオスロ市庁舎であり、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN〈アイキャン〉)にメダルと証書が贈られた。ICANのベアトリス・フィン事務局長(35)と広島での被爆体験を証言してきたカナダ在住のサーロー節子さん(85)が登壇。核廃絶の実現を「あきらめるな」と、各国に改めて協力を呼びかけた。』

 そして同じくこれが、サーロ節子さん(日本人でカナダの人と結婚し、カナダで被爆者として核兵器反対の運動をしてきた人)のその時の話だ。
http://www.asahi.com/articles/ASKDB4H8VKDBUHBI008.html?iref=pc_extlink

 私は、核兵器禁止条約や核廃絶が、「現実的でない」という風に言われる事が全くおかしいと思う。
 核戦争イコール軍人では無い一般民衆の大虐殺、国家や地球の絶滅、なのだから、核兵器を使うこと自体「非現実的世界」だ。
 核兵器は、人間や生物にとって絶対にあってはならない兵器だ。

 ましてや、キムジョンイルとトランプが核兵器をチラつかせて、今すぐ核戦争を始めようとしている事自体が『非現実的な悪夢』そのものだ。
 日本の政府は、それが現実的政策と言っているのだ。

 核兵器廃絶の方がよっぽど『現実的』ではないか。
 
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サンデーモーニング「風を読む」で朝鮮情勢の危機を

2017/12/10 10:53
 今朝のサンデーモーニングを見ていたら、朝鮮戦争のリスクが非常に高まってきた事について「風を読む」で取り上げていた。

 トランプ大統領のエルサレムへの大使館移転などの政策を見るにつけ、その政治姿勢を考え深い、などと思う人は世界中どこにもいないだろう。
 
 しかし、その人が命じればいくら慎重な軍部であってもそれに従って開戦しなければならない。そして日本の安倍首相はトランプ大統領の北朝鮮への考えに100%一致している、と宣言している訳だ。
 コメンテーターは、米国内向けに自分の政治危機を北朝鮮との戦争によって目くらましをしようとする可能性を指摘していた。安倍首相が先の衆院選で北朝鮮の危機を煽って選挙を乗り越えた事に似ている。
 
 開戦のリスクについて、韓国や日本のリスクは非常に大きい。日本が核攻撃を受ける可能性のある都市など、海外の関係調査機関などでも被害が何百万と公表されているという。

 日本政府は、そういった被害想定はしない、と言って正式に国民に話していない。
 そんな事でいいのか!
 
 アメリカでは反撃を受けない奇襲攻撃案がある、などとも言っているようで、そうなると開戦ヘのハードルはさらに低くなる恐れもあるという。

 北朝鮮の漁船が漂着している問題でもあれだけワイワイと騒ぎになっているのだ。もし戦争が起これば体制崩壊によりどんな事になるか分からない。シリア難民が地中海を渡って大挙ヨーロッパに流入したような事も日本でも起こるかもしれない。
 いくらおかしな北朝鮮の体制でも、武力による解決では、イラクのフセイン体制を倒した後に何が起こったか考えてみればよい。

 もちろん、反撃を絶対受けない奇襲攻撃などというこちらに都合のいいことがそううまく出来るとは考えられない。もし、一発でも日本の大都市や、米軍基地や原発周辺に核弾頭が飛んで来たら、考えられないような被害が起こる。
 安保法案成立で米軍と一体化してしまった日本だ。

 国民は、もっと想像力をちゃんと働かせて考えるべきだ。
 かつて、「福島原発が地震によっても絶対安全」と、国会での原子力に詳しい共産党議員の追及を相手にしなかった安倍首相が、今回も同じ事を繰り返すようになるのではないか。

 「歴史は繰り返す」前に何とかしないと。

 
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 福島瑞穂 参院予算委員会で詩織さん強姦事件の質問をしていた

2017/12/02 11:40
 先日の30日の参院の予算員会のNHKテレビ中継、午前中を少し見たが、あまり鋭い追及も無く、見る気を失っていた。

 それでも、新聞を見ると午後の方に福島瑞穂など質問するようになっていたので、見てみるか、などと思っているうちに、気がついたら4時頃になってしまったが、NHK総合のテレビをつけてみたら、何か関係ないような時間つぶしのような番組をやっていた、新聞の番組欄の予定時間より早く終わっているので変だなあ?などと思っていた。

 当日の、色々なテレビニュースを注意して見たが、森友学園の問題で、さらに政府がでたらめをやっていた事が分かった事をほんの少しの時間やっただけで、後は日馬富士問題とちょうど北朝鮮のミサイルの問題で大部分の時間を潰しているだけで、野党の追及も何かだめなのだなあ〜、と思っていた。
 
 ところが、今日、ネットを色々と見てみたら、あの日の参院予算員会で、社民党の福島瑞穂議員が、あの「詩織さん強姦事件」について安倍総理に質問をしていたのだ。
 ユーチューブでは、福島瑞穂を非難するような感じのその場の動画しか出ていないので、はやく、だれかがちゃんとした画像の動画を載せてほしい。

 福島議員が、「総理」というヨイショ本を書いたジャーナリストの準強姦事件について知っているか、と質問したのに対し、安倍首相は個別の事案については答えられない、として一切答えなかった。またヤジや議長も質問を止めようと?何か言って、議場は騒然となった。
 議事録に載せないとか、議長が言っていたようだ。

 この動画を見ると、まさに安倍政権の一番の恐ろしい問題の核心がだれもが気づく事であり、官僚の訳の分からないごまかしもすっ飛んでしまうような分かりやすい事件だ。

 どうして、この場面をその日の夜のテレビニュースでやらなかったのだろうか?

 まさに、この事件に触れることが安倍政権批判のタブーの中心に触れる事を示している。
 そして、そのタブーは恐ろしいくらい政権や検察、司法、マスコミなどが一体となっている事を示しているのだろう。
 
 大相撲問題などとこの準強姦事件についての疑惑問題と、どちらが日本にとって本質的な事なのであろうか。無駄に公共の電波を使う問題だろうか。
 北朝鮮問題だっていくら騒いでいたってどうなるものでもない。本当に国を守るつもりなら、原発を止めるとか、使用済み核燃料を保護するとか、東京に水爆が落とされないようにトランプ大統領をどう動かすか真剣に考える、とかするべきで、それ以外の事を評論していても時間のムダだ。
 
 こんな、有様なので、この詩織さんという方の書かれた本が出ているようなので読んでみようという気が起こってきた。

 
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NHK・BS1スペシャル「原発事故7年目 甲状腺検査はいま」を見た

2017/11/30 10:13
 先日、BS1のこの番組を見た。
 内容は、以下のようなもの。

 『福島第一原発事故後、相次いで見つかる子どもの甲状腺がん。専門家は、チェルノブイリとの比較などから「放射線影響は考えにくい」と報告。「過剰診断」の可能性が指摘されている。「不要な手術」が行われる恐れがあると、「検査を縮小すべき」という声も挙がり、波紋が広がっている。世界が経験したことのない難問に直面する福島。前編は、最新研究を交え、放射線被ばくとの関係に、後編は、検査のあり方を巡る混乱の根源に迫る。』
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福島県で行われている子どもの甲状腺検査について、ガンが多数見つかっているという事で、話題になっていたが、原発事故の影響でない、と言われているがどういう事なのか、私も良く分からなかったが、現状は?本当はどうか?などの疑問に答える番組であった。

 原発事故当時、検査を国が行います、という申し出があったのだという。しかし、福島県としては、国や東電は原発事故を起こした当事者である、という不信感が一気に噴き出していて、県で行う、という方針になったのだという。
 そして、当時の関係者たちは、ベラルーシでは、原発事故後4年たってから甲状腺ガンが出てきているので、2年後だか3年後から検査を始めようとしたのだという。
 ところが、福島県では学校の校庭や公園やいたるところの放射線が非常に高く、皆の不安が非常に高まって、直ぐに検査してほしいという声が高まり、検査が始まった。

 すると、小児甲状腺ガン発症というものは、100万人あたり年間1〜2名程度なのだが、1巡目で116名もガンが見つかったのだった。それで大騒ぎという感じになる。検査をする方でもまさか初めにこんなに多くの甲状腺ガンが見つかる事は予想していなかったからだ。ベラルーシの結果と違っている。
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 そこで、県の検討委員会では、驚いて調べると、これは、チェルノブイリほど放射線量が高く無く、また過剰診断の可能性もあるので、原発事故とは直接の関係は無い、と発表した。

 ただ、事故当時、甲状腺の放射性ヨウ素の内部被ばくを調べようと(放射性ヨウ素はすぐに消えてしまう)独自に活動した青森大だかの教授は、県から、事故当時「不安をあおるからやめてください」と言われその調査を止めたのだが、内部被ばくの事が分からないから原発事故と関係ないと判断するのはまだ出来ないという意見だった。内部被ばくの調査もちゃんとやっていればしっかりしたデータがとれて判断材料になっていたのに、と今となっては悔やまれる。

 私は、当時この「関係ない」というニュースを聞いて、「何言っているんだ、原発再稼働に向けて真実を捻じ曲げている!」と怒りをおぼえたのだが、この番組を見ると、実際はそれは少し違っているようだ。
 小児甲状腺ガンについては今まであまり知見が無かったのだが、ガン検診で独自に甲状腺検査もやってきた四国?の医師は、やってみると甲状腺ガンが意外に多く見つかる事が分かったのだという。だが、それは病気として発症しないものが多いようだという。
こういった甲状腺ガンであっても発症しないものがけっこうあって、それが検診すれば見つかる事が分かってきたようだ。
 100万人に1,2名というのは、発症して病気となって診断された数なので、数が少なく現れるのではないか、という。

 長崎大学の教授は、この福島県の手術で取り出した1巡目のガン細胞のDNAを調べたところ、ベラルーシでの小児ガンと構造が違っている、つまりDNAからは、1巡目のものは原発事故の影響のものではないのではないか、と考えられるようだ。
 ベラルーシの甲状腺ガンのDNAの変化は、特異的であり、放射線の影響によって変化したものは、そうでないものと違っているようなのだ。
  ベラルーシでは、原発事故の時に幼児であった子の甲状腺ガンが起きているのであり、福島の1巡目のガンは、事故に合った時の年齢が違っているので、ベラルーシの物とは違う。
 グラフで見ると、福島の1巡目のガンはベラルーシュのものと被曝した年齢が違っている。
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  だが、2巡目が終わると、新たに71人が甲状腺ガンと診断され、そのうち65人は1巡目の検査で何も無い、と言われた子たちであった。こうなってくると、こちらの方が原発事故の影響のものか?と考えられるのだろうか?
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前述の長崎大学での教授のDNAの話では、2巡目については今、調べ出している最中との事、しだいに真実の事が分かってくるのだろう。

  現在は、3巡目という事で、まだ終わっていないのか?
 今の所、人数は少ないという事は良い事なのだろうか。まだ集計途中なのだろうか。チェルノブイリの事故に比べると福島の放射線量はかなり少ないというから、その結果なのなら良いのだが。
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 要するに、まだまだ時間をかけないと、本当の影響は分かっていないのだろう。

 1巡目の過剰診断による手術で、悪性で無いガンを取ってしまったのでは、という事が考えられる事態になってきた今、また、甲状腺がん検診のリスクという事が最近、世界で言われるようになってきているようだ。
  福島では、この甲状腺を取る事によって、日常的に病気になりやすく、治りづらい、などの体調変化が起こり、福島の小児科医師らは、過剰診断の害の方が大きいから検査を縮小から廃止すべき、との声も大きくなっているという。

 韓国では甲状腺検診を手軽に出来るようにしたところ、甲状腺ガン手術が多く行われるようになったせいか?かえって甲状腺ガンの死亡率が高くなった例が紹介された。
 これでは確かにリスクが多いのか?
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 いずれにせよ、検査を今後どうするか、と各方面で大きな問題となっているようだ。

 番組では、ベラルーシの例をあげ、30年という長い年月をかけ、国が責任を持って取り組むことが大切、というベラルーシの学者の言葉を紹介していた。人類にとって初めてというこの貴重な体験を、いいかげんなやり方で中断するのではなく最後までちゃんとした方法をとってほしい、という事だった。
 県の事業では予算や負担なども大変なのだろう。

 福島の親たちも、過剰診断の可能性は承知しているのだが、やはり続けてほしい、という気持ちが大きい事が分かる。県から国へ移行させ、きちんと続けていくべきなのではないか。
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 それにしても、番組でも関係者の声が紹介されていたのだが、「福島原発の事故が無ければ、こんな子供の甲状腺ガン発症の恐怖も無かったし、過剰診断による甲状腺ガン手術による体調の悪化や、手術の痕を背負って生きて行くつらさもなかったし、また今後の検診や調査の膨大な精神的、時間的、費用などの負担も無かった。あらためて原発事故の罪深さを感じる。」という人の言葉に深く同感した。

 折しも、電気が足りているのにも関わらず、日本列島では、次々に原発再稼働が行われようとしている。電力会社の経営のために行われているのだろうが、日本人の生命に対する
本末転倒の考え方に天罰が下らない事を祈るばかりだ。

 ネットを見ていたら、こんな記事が紹介されていた。
 天罰はこんなリーダーを放置している我々国民の上にふってくるのだ。
http://lite-ra.com/2015/03/post-933.html

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一票の価値、参考人招致を!

2017/11/29 08:27
  昨日は、衆院予算員会で野党の質問が様々に出され、時々実況を見たり、また夜のテレビニュースを見たりしていたが、そのやり取りで森友学園の問題が、素人にも良く分かるその実態が明らかになっていた。
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 この森友学園への国有地売却の国の配慮が、ものすごく特別という事が、数字的にはっきりと示されたり、また、ゴミを使って値引きをするという方法を国側が提案している様子が、テープなどの言葉ではっきりした。
 以前の佐川局長の答弁と全く事実が違っている事があきらかだった。
 きっと、あの以前の時に、こういった音声テープが出てきたから、それもあって「解散総選挙」へ打って出た事もあったのかもしれない。

 ところが、政権は、多数派という事で、今後もそれらを知らん顔して、「真摯に」などというだけで、やりすごそうとしている。
 日馬富士問題や北朝鮮のミサイル問題、など、政権を忖度したマスコミは、国民の目をそらそうとしているようでもある。

 野党の言っているように、安倍総理夫人や、佐川前局長など関係者の参考人招致は、必須だと思う。
 これが実現できなければ本当に『この世は闇だ』となってしまう。

 自民党の国会議員は、まさかこういった中継を見ていてもこの事実が理解できない人はいないだろう。参考人招致を実現するべきだ。
 昨日の予算員会では、自民党の石破議員が画面に出てきて野党の質問を聞いているように見えていたのだが、あれはどういう意味だろうか?しっかり聞きたい、という意味なのだろうか?

 また、長野県の国会議員の、篠原、井出、議員が野党として質問していたり、杉尾議員もユーチューブを見ると詩織さんレイプ事件の追及をしている。自分が投票したり応援したいと思っている議員が活躍していると何か一票の価値があったような実感がある。

 わが郷土の長野県では、こう感じられるということは幸せなのかもしれない。
 日本全国、もう少しあきらめずがんばってこういった風に一票の権利を行使すれば、日本は変わるのではないか。
 

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「持丸長者」 幕末・維新編 広瀬隆著を読む

2017/11/24 15:03
 持丸長者のこれが第一巻という事になる。
 先日、持丸長者の第二巻である「国家狂乱編」を読んだが、やはり、最初に幕末・維新編から読む方が順番として良いのかもしれない。
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 私は、今まで、歴史は政治家や軍人が動かしていたように感じていたのだが、でも本当にそうなのか?どこか違う所があるのかな、と感じていたが、この本を読んでみてあらためて「政治家や軍人」は歴史を動かす一面にしかすぎないといいう事がはっきりと分かった気がする。
 また、明治維新という事について、一般に我々が考えているイメージが何か違うなあ、と最近強く感じていたが、それもこの本を読むとなるほど、とガッテンする事が多かった。

 この本の「あとがき」を引用すれば、
『〜 と、人は思いめぐらせる。実に膨大な数の人が、それが動機で、昔の出来事に謎解きの好奇心を抱き、歴史に新たな光を当て、目をふり注いできた。だが、釈然としないことがある。
 維新の志士の活躍=明治維新=日本に自由な時代が到来=近代文明の開化
 このような歴史観を持たない日本人がいるだろうか。
 結論を述べるなら、本書でくわしく述べたように、日本を開国して近代化に着手したのは、明治政府ではなく、徳川幕府であった。こうなると、見過ごせないのは、日本の近代化を進めた幕末のすぐれた人間たちまでも、傲岸な幕府権力者と同じ箱に入れて愚弄する、多くの人の姿勢である。これでは歴史が、われわれ自身の愚かさとしてはねかえってくるだろう。
 この間違いの原因は、明治維新後に、明治政府と明治文化の主導者たちが自分たちを美化し、脚色して書き残した記録をもとに、後代に膨大な数の物書きがこれを歴史事実として固定化し、映画とドラマがその通りに描き、それがすべての日本史であると教えてきたことにある。そのため日本人は、すぐれた人格者の名前と業績を知らず、まったく無駄な名前を数々頭にたたきこまれてきた。数々の伝説・伝記にはよほどの注意を要する。〜』

 『〜明治維新は、歴史では自由思想の革命と讃えられてきたが、実際には日本人大衆の手になる自由思想の革命ではなく、ただ権力支配者が交代するだけの、一部の人間によるクーデターであった。〜』

 私たちは子供の頃から、NHKの大河ドラマなどに洗脳されているせいか、維新の志士たちはいくぶんか「正義の味方」のように感じている所があるが、それらの人々がなぜ、朝鮮半島や台湾への侵略を始めたのだろうか?大河ドラマ等々では、どういう訳かそこは一切ふれていない。
 この本では、その疑問についてこのように書かれている。

『〜これは、ことの起源を追跡しないと理解できない。そもそもは、幕末に尊王攘夷の思想を唱え、儒学と仏教を激しくののしった仏教文化の破壊者・平田篤胤率いる平田派国学者や、長州で松下村塾を開いた吉田松陰たちが唱えた朝鮮進出論に原因があった。『古事記』や『日本書紀』の伝説をもとに、古代日本は朝鮮半島に支配権を持っていたという妄想論を主張して、尊王攘夷運動が政治目的にそれを掲げていたのである。明治六年の政変では、征韓の役という暴挙は未然に防がれ、むしろ佐賀の乱、西南戦争という形の国内の感情的対立の悲劇で一応の幕を閉じたかに見えるが、そうではなかった。この二つの反乱の間に、日本は朝鮮に出兵しているのだ。大久保利通、岩倉具視、大隈重信、木戸孝允、大木喬任らが冷静だった訳ではない。〜』

 また、台湾についても、薩摩藩の琉球への進出の延長上にあり、開明派の名君とたたえられる島津斉彬も『台湾の適切な場所に碇泊所確保する』という命令を当時、家来に出していた。

『〜島津斉彬も日本一の才覚を持っていた。が、それは日本国内での評価である。残念ながら、琉球側の資料を見ると、慶長十四年(1609年)に初代藩主の島津家久が琉球王を捕えて武力併合して以来、薩摩藩は琉球を通じた密貿易のために琉球民に対しておそるべき蛮行と呼んでもよい過酷な奴隷労働を課してきた。〜』

 そして明治になっての日本の台湾進攻では、日本占領に反対する台湾の現地住民3万2千人を処刑したという事である。
 
 今話題の『竹島』や『尖閣諸島』についても、この明治時代の初めの朝鮮半島への進出や台湾進攻、日清戦争などの時代に、日本の領土としたものであり、決して江戸時代からの日本古来の領土であった訳では無い事もこの本ではっきり分かった。きっと終戦後のゴタゴタの中で、そんなささいな島は、はっきりと領有権が決められていなかったにすぎないのだろう。

 現在、このような歴史を知らず、大威張りで日本固有の領土などと主張して、中国、韓国の古傷をめくり上げるような事をこちらからして、両国との関係を悪化させる方がよっぽど国益に反する行動だと理解できる。

 そして、これは、この本の内容の中心でもあるのだが、台湾への軍隊と一体となった資本家の進出の話の後、
『〜 ここでは、植民地主義の一例だけを紹介するにとどめるが、朝鮮でも満州でも、まったく同じ構造で、日本の侵略と植民地化が進んだのである。したがって、後世にアジア侵略の責任者として、政治家と軍人だけを批判しても、なぜ国民的ファシズムが台頭したかという真の原因は理解できない。ファシズムの動力も金銭欲にあるので、そこに実業家を加えた三者が手を組んで歴史を動かしてきた。〜』

 日清・日露戦争も、その原因は、朝鮮半島や台湾を自分のものにしようという欲望によって行った事である。満州事変、日中戦争、と続く戦前の流れは、やはりこの明治維新の所に大元の原点があった事は確かだ。
 そこを、しっかり認識せず、NHKの大河ドラマなど様々な物が、明治維新や日露戦争を美化して国民を洗脳していた事も、現在の日本の右傾化の大きな原因の一つなのだろう。
 
 著者は、決して産業を興した人たちを批判している訳では無く、その価値は高く評価している。ただ、その真の功労者が埋もれてしまったり、功績も無いのに、時代の混乱の中で、政治力などでその利益だけをうまく手に入れたり、金銭欲にかられてさらにアジアへの進出をはかった行為を批判しているのだと思う。
 それぞれの姿が、NHK大河ドラマ的では無く、きちんとした現実の真の姿として理解されるべきだろう。
また、幕末の埋もれた先覚者たちや、地方で起こっていた産業の厚みについての事も我々はもっときちんと知らなければいけないという事が理解される。

 この頃、NHK・BSの番組で、田中角栄が敗戦間際、「理研」の軍需工場を朝鮮半島に移転するためにその資金を持って朝鮮に渡り、ちょうど終戦になったが、とっさの判断でその資金を自分の物とし、その資金がそれからの政治活動の元となったような事をやっていたが、この本にも、現在、日本の一番の?財閥である三菱の創業者の岩崎弥太郎についても、幕末から明治維新の混乱期に乗じて、土佐藩の財産を、後藤象二郎と組んでいつのまにか岩崎家の財産へとすり替えたらしい事が書いてある。
 もちろん、それも才覚なのだろうが、大河ドラマ的美談では無くそういった真実の姿をしっかり見て行くべきだろう。

 最後に、江戸時代の日本人の心性といったものについて書かれていて、また地方に長者が生まれていた事、国内、地方に文化が花開いた事などについてふれ、
『〜今しも、日本を支えてきた膨大な数の大中小企業の製造工場が苦しんでいるなら・・・今もし、大都会ではない市町村が経済的に病んでいるなら、国全体でそれを支え合ってゆかねばならない。苟も人間の皮をかぶりながら、それを切って捨てるような浅ましい論調に大勢が乗って行こうとしているのは、嘆かわしい風潮である。日本は山、海、河川、水の大自然に恵まれ、木々と咲き競う草花に満ちて、すみずみまで輝くばかりの器量よしなのだ。この先に道を拓く知恵は、幕末から腰を上げて動き出した商人と職人、創業者の足跡、その踏んだ足の形に潜んでいる。かつてそこにあった土地の花形は今もそこにある。』
 
 という言葉で終わっている。

 この本が書かれたのは、2007年だ。この本に書かれた内容を知る事は、今後の日本の進むべき道を考えるにあたり、間違った方向へ進まないためにもますます重要となっているようだ。
 近代の歴史に興味のある方々は、ぜひこの本を読んでみたらどうか。
 次は、『戦後復興編』を読んでみたい。
 
 

 
 
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国民は忘れていません

2017/11/23 18:39
 会計監査院が森友学園の土地値引きはおかしいと国会に正式に報告を出してきた。

 さて、安倍首相は、以前から、会計監査院が調べるから、それによって、と言い続けてきた。
 国民は、安倍首相が国会でそう答えているのは何回も見て忘れないでいる。
 さて、安倍首相は国会でどう答えるか?
 まともな新聞や、昨晩のテレビ朝日の報道ステーションは、この問題をちゃんと扱っていた。 NHKのニュースはこの頃、見ないがまともに扱っていたのだろうか?

 詩織さんレイプ事件について、超党派国会議員で、政権の姿勢を追及する事になったという。
http://www.asahi.com/articles/ASKCP5WNTKCPUTFK01B.html
 ユーチューブでその第一回目の様子を少し見た。
 森友、加計学園の時と同じように、警察や検察などの官僚は、ごまかして全然まともに答えていない。

 こういった事が続けば、本当に「ことば」の意味が失われ、国民の道義とでもいった気風が本当に失われていってしまう。
 超党派の国会議員は、国民のために徹底的に追及してほしい。
 そして、NHKはじめマスコミはちゃんとその様子を報道せよ!
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マルクスとダーウイン

2017/11/20 10:50
 先日、「共産党についてちょっと調べてみる」という内容で、不破元日本共産党書記長の「回想の山旅」の本などの事を自分のブログにちょっと書いた。
 
 その後、朝日新聞にロシア革命100年という事で、不破元書記長へのインタビュー記事が大きく出ていた。
 やはり、読んでみると分かりやすく話している感じだ。

 最近、ふと、進化論の「ダーウイン」と資本論の「マルクス」とは同じ時代の人だったのではないかな?という感じがしたので、調べると、
 ダーウイン・・・1809〜1882 (享和3年〜明治15年)
 マルクス・・・1818〜1883  (文政1年〜明治16年)
 という事で、ほとんど同時代の人であった。

 私は、詳しくはほんとんど知らないのだが、ダーウインの進化論と、マルクスの唯物史観というのかな?は、何となく雰囲気が似ているような気がした。

 そこで、また、ネットで「ダーウインとマルクス」と打ち込んで検索してみると、何と、それについても色々と情報が出てきて、『マルクスは資本論を書くにあったてダーウインの進化論から示唆を受けたので、ダーウインに資本論を贈呈した。しかしダーウインはドイツ語が得意でなくほとんど読まなかった。』など、どの程度正確な情報かは分からないが、色々と出ていて、やはり、「同時代人」の感じという事は確かにあるのでは、という気がした。

 ダーウインについては、『科学者』という事は知っていたが、マルクスについてウイキペディアでざっと見ると、「哲学者」という面もあるが、「ジャーナリストや政治運動家」の面が大きかった事も知った。

 ダーウインの「生物の進化」については、現代では常識的にも受け入れられていてテレビの一般向け科学番組などでも普通に進化という言葉が使われている。ただ、一般社会では「弱肉強食」という感じに誤って理解されている事など最近まで多かったのかもしれない。

 以前、「ダーウインの思想」内井惣七著、という岩波新書を読んだ感想をブログに書いた事があったが、その本の中で紹介されていた、「フィンチの嘴」という本がある。

 『 内井氏は、ジョナサン・ワイナリーの「フィンチの嘴」という、ピューリッツア賞受賞の本を紹介している。
 これは、20世紀の後半に、科学者たちが、ガラパゴス諸島のフィンチ(鳥)を研究し、実際の進化の現場を実証的にとらえた事が描かれている。何年間にもわたって、ガラパゴスのある島のフィンチ類を追跡調査し、えさのタネの強さ、その種類と嘴の大きさなどとの関係、環境の変化によって繁殖の状況など、ものすごく詳しく調べられてデーターがえられ、進化の細かい様子が分かるようになってきた。
 さらに、鳥のエサのタネやクチバシの長さなどから、コンピューターによる計算によって、その適応分散のピークが予測され、それが、実際の観察した鳥の資料と一致してダーウィンの考えが実証されたりしている。
 これによって、進化の現場が、数的にもとらえられていったということである。』

 といった内容だが、「進化論」が理論だけでなく実証科学的にも証明可能になった事を示している本なのだろう。

 この「ダーウイン」の進化論に対する「フィンチの嘴」と同じ事なのかな、と感じるのが
 「マルクス」の資本論に対するピケティの「21世紀の資本」という事になるのだろう。

 最近、出版されたピケティの「21世紀の資本」も分からないながらに読んでブログに書いてみたが、要するに、マルクスの発見した資本の論理を実際の歴史的な会計資料などで実証的、科学的に証明したのがこの「21世紀の資本」という事なのだろう。

 この江戸時代の末期から明治時代の初めに生きた二人の天才たちの直感は、その言わんとした本質の部分は正しいという事はそのように確かに証明されているのだろう。ただ、二人とも今から100年以上前という時代の制約があるので、その言っている事すべてが現在から見て正しいという訳ではないのだろう。
 
 このように、二人の発見した真実は確かにあるのだと思う。不破元書記長の言うような面でのマルクスの思想の再評価が特に現代に必要な気がする。

 NHKテレビで「ダーウインがきた」という生物を扱った面白い番組をやっていて子供から大人までファンも多く、ダーウインという名は皆が親しみを持っている。
 ところが、これに比べて、マルクスは現在、スターリンなど独裁者のせいで非常に割を食って、世界歴史を惑わせた悪い思想家くらいに思われているのではないか?
 こんど、NHKテレビでは、「マルクスがきた」という社会や経済を扱った面白い番組でも作ってみたらどうか。
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NHK・BS 英雄たちの選択で、宮沢賢治

2017/11/17 07:21
 昨晩の題名は、
 「本当の幸いを探して 教師・宮沢賢治 希望の教室」というもの。

 番組紹介をコピーすると、
 『日本が世界に誇る文学を生み出した宮沢賢治。賢治が探し求めたのは「みんなの本当の幸い」。東北の農学校の教師をしながら、人の役に立とうと生きた賢治の理想と葛藤とは?

 宮沢賢治は、25歳のときから4年あまり、地元岩手の農学校の教師を務めた。貧しい暮らしのもと、明るい未来を思い描けない生徒たち。そんな生徒たちに希望を持たせ、そして農村を豊かにしていくために自分は何ができるのか?賢治は「みんなの本当の幸い」のために、たとえ周囲の理解が得られなくても、時代の逆風が吹いても、前に進もうとする。そんな賢治の姿に、磯田道史をはじめ出演者が感動、深いトークを展開していく。

 【司会】磯田道史,渡邊佐和子,【出演】赤坂憲雄,高橋源一郎,大島丈志,【語り】松重豊 』

 というもの。
 この番組で、宮沢賢治を取り上げる意味は何か、どんな風に出席者が語るのか、興味があったので見てみた。

 宮沢賢治については、過去、色々な面から取り上げられているのだと思うが、ここでは盛岡高等農林卒業後、東京に出て結核となり、また盛岡に戻り花巻農学校の教師となった頃や、学校を辞めて羅須地人協会を作り、亡くなるまでを中心に、その頃の日本の時代状況(大正時代、関東大震災、不況、労働運動と弾圧、昭和初期)と関連させて、宮沢賢治について考えていた。

 私も宮沢賢治の童話や、賢治について書かれたものもいくつか読んだ気がするので、知っている事が多かったのだが、今回、初めて知った事として、
 ・賢治の農学校での教育(演劇活動や、岩手の土地に合わせて自らが作ったカリキュラムで教科書を使わない授業など)が、次第に国の教育統制によって出来なくなってきた事。
 ・賢治が設計した花壇が花巻温泉の開発といった事業の中の一コマの例であり、賢治は、花巻温泉の開発という事の影の部分もちゃんと分かっていた事が分かる詩をコメンテーターが紹介して知った事。
 ・羅須地人協会の活動が新聞にも取り上げられ話題にもなり盛んになったが、治安維持法が成立した時代で、農民が集まって色々と活動する事が、社会主義の活動に結び付くと疑われ賢治が取り調べを受けた事も、その衰退の一つの原因という事。
 などが、新たに知った内容だった。

 司会者の磯田道史は、番組で、くりかえし、「宮沢賢治はもっと時代が進んだ世の中になった時に、人類が必要となる重要な思想、ヒントを含んでいるのではないか、未来へのタイムカプセルという風に私は大切に感じている。」というような事を言っていた。
 現代ではなく、もっと何百年後の世界、という意味で言っているのかな?と思って聞いていたが、
 最後にも、「宮沢賢治は、当時の東北の貧しさや時代状況の中にあっては、その思想や行動は現実離れしているように思われ馬鹿にされたのかもしれない、社会が食べるのに精いっぱいという時代ではそうなるのは分かるが、そういった心配の無い進んだ時代になった時に、きっと必要になる大切な思想が賢治の中にはあるのだと思っている。」と繰り返した。

 磯田道史は、現代の日本は、ある程度そのような段階になっている、と言っているような気もしないではなかった。それは、「〜核爆弾を落とすとか落とさないなどと低級な事をやっているのではなく〜」などという言葉を間に挟んでいた事からも想像できた。

 たしかに、現代の日本は賢治の生きた時代の東北と違い「食う事に困る」という状況では無いのだろう。今こそ、宮沢賢治の思想が人類にとって本当に求められるものなのではないか、とも言っているようにも聞こえた。

 渡邊アナウンサーも最後に、「宮沢賢治の童話なども、そういった面からもう一度読んでみる事もできそうですね。」というような事を言っていたが、物質的には豊かで生活は便利だが、世界から軽蔑されるような現在の日本の政治、見かけは豊かでも不安な経済の状況や、いじめや不登校が大勢あったり、自殺を望む人が大勢いたり、振り込めサギが流行ったり、国のトップからウソや権力への醜い姿にあふれている現在の日本。
 確かにもう一度、宮沢賢治を読み直して、「本当の幸せ」とは何かについて考えてみるのも、日本人の進むべき未来を示す光明を見つけるのに良いかもしれない、という気もしてきた。

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 「デモクラシータイムス」でトランプ歴訪をやっていた

2017/11/14 08:36
 ユーチューブでやっている今週の「デモクラシータイムス」を見ると、今回のトランプ大統領のアジア歴訪について色々と語られていた。

 それによると、中国訪問で、北朝鮮へのトランプ大統領の強硬姿勢は取りあえず取り下げられ、一触即発的な危機は無くなったような事が話されていて少しホッとした。
 国連決議を、といっても国連決議は中国とロシアによって骨抜きとなっていて、別に北朝鮮にとってどうという事はないようだ。
 かつての日本の石油禁輸で太平洋戦争へ踏み切ったような事態にはいたらないようだ。
 
 トランプ大統領がアメリカや世界でどう思われているのか、また、トランプ政権の現在の実態が全くガタガタな現状なども分かった。安倍首相だけが世界でトランプを全面的に支持している様子や、日本のマスコミが全く批判的な姿を失って、まるで世界の情勢とかけ離れたような事を国民に伝えている事も良く分かる。

 せめて、このデモクラシータイムスで語られているくらいな事を国民に知らせ続けないと、返って真実を覆い隠して国民の判断を誤らせるのではないか。

 肝心の批判精神、まともな思考や論理を失い、政権ヨイショや野党議員を潰そうとするような事しかしていない状況は本当に「醜い、だらしない」の言葉しか思い浮かばない。
 まさに良く言われているように「マスゴミ」だ。

 今、問題となっている国会の予算員会での質問時間の与野党の割合についても、与党が党内で予算を作り、討論し話し合われてきた物が、野党の前で発表されて、それについて野党が質問する、というのがその本来の意味なのだから、与党が半分も質問するというのは元々おかしな事なのだという。
 つまり、与党がそんな所で半分も質問などするのが当然、ということ自体、官房長官はじめ、議会制民主主義が分かっていないという証拠なのだ。

 コメンテーターの一人が、冗談で、「しかし、今の与党は、自民党内で討論などせず官邸が独断で決めてしまうから与党も質問しないと分からないかも」などと言っていた。
 もちろんこれは冗談な訳で、官邸の思い付きについて「ヨイショ」するような質問ばかりなどだれも聞きたくもないし、無意味だ。

 話は変わるが、昨晩テレビニュースを見ていたら、トランプ大統領の中国訪問後、自身のツイッターで「キムジョンウンと友達になれるかもしれない」などとツイートしていて、このところ北朝鮮は静かだが、何十日か北朝鮮がミサイルを撃たなければ、アメリカと話し合える、という水面下の話し合いがあったというような事で、米中ともその事では一致しているのではないか、と言うような事を言っていた。
 そんな風に緊張が緩和してくればいいのだが・・。

 北朝鮮とアメリカで電撃首脳会談でも行われるようなら、あれだけ「ヘイコラ」してトランプ大統領のご機嫌をとった日本は、拉致問題の解決くらい日本独自でやっていいという許可を得たのだろうか?
 もし、そうでもなかったらあの「ヘイコラ」はいったい何だったのだろう?
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「持丸長者」 広瀬隆著を知る

2017/11/11 14:16
 福島原発事故の後、当時の民主党、菅直人首相が浜岡原発の停止や再生可能エネルギー法案などを出してきた時に経団連などから非常に強い反発が起こった。
 あの事故の直後、だれが考えてみても当然の事をしようとしているのになぜなのか?
非常に不審な気持ちになり怒りも感じた事を思い出す。

 戦前、あの戦争に財閥が協力したので、戦後、占領軍によって財閥解体が行われた、というような歴史の知識があったが、(ただ教科書での文字上の知識)今でも三井、三菱、住友、など日本の中心的な会社だから、もしかして今でも陰で『財閥』が日本を牛耳っておかしなことをしようとしているのか?
 本当はどうなのだろう?とネットで「財閥」を調べてみても、ウイキペディアのある程度の会社の系図などが出てくる程度で、どこにも私の疑問を納得させるような事実は載っていなかった。
 ただ、「ジャーナリスト同盟 通信」という本澤二郎という人のブログが見つかった。
 これは、その時の私の書いたものだ。
http://js30.at.webry.info/201107/article_24.html
 それ以後、折にふれて良く見るブログなのだが、最近、そこに、この「持丸長者」という本を人に紹介された話が載っていた。
 そしてこれが「財閥」について書かれた本らしい。

 著者の広瀬隆という人をウイキペディアで調べてみると、映画「東京原発」の原作者であり、スリーマイル島の事故をきっかけに原発の問題に気づき、原発の問題点をずっと告発してきた人だった。私も福島原発事故当時、テレビかユーチューブなどでこの人の話か対談などを見たような気もする。ただこの人の本は読んでいなかった。

『東京生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。大学卒業後、メーカーの技術者を経て、執筆活動を開始、医学文献等の翻訳に携わる。〜』といった経歴の人。小説、ノンフィクション、医学書翻訳と巾広い分野で活躍、とある。
 ずっと前から、この原発事故の危機に気づき、警告していた幾人かの先見の明のある知識人の一人であった。
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 さて、この「持丸長者」をアマゾンで注文してみると、届いた本は「持丸長者 国家狂乱編」というのであり、この三部作の二冊目の本であった。
『持丸長者 日本を動かした怪物たち 幕末・維新編』2007年2月 (ダイヤモンド社)
『持丸長者 国家狂乱編』 2007年7月 (ダイヤモンド社)
『持丸長者 戦後復興篇』 2008年4月 (ダイヤモンド社)
 東日本大震災前に書かれたものであった。

 この「国家狂乱編」というのは、明治時代の北海道の経営から始まり、大正から関東大震災を経て昭和の初期、敗戦までの事が書かれているものであり、おそらくこの三篇の中心となるものだろう。だが、全体の構造を知るには、さらに他の2冊も読んでみないといけないと分かった。

 「あとがき」にこの本をなぜ書いたかがあった。

 日本人は先の戦争を語る時、日本や日本人への悲惨な被害を多く語る。
『〜しかし、すぐれた書籍を除けば、広く一般に語られる話が、ほとんど日本人の被害であることは、奇妙な印象を与えずにはおかない。戦争を起こしたのは、日本人である。加害者としての日本人はどうなのか。現在の議論を聞いていると、そこから先は、いきなりA級戦犯合祀問題と憲法論議に飛んでしまう。おかしな話ではないか靖国問題も、戦後の新憲法のいわれも、日本人の加害事実を報道メディアが充分に語ってから、おこなうべきでないか。被害者意識は日本に存在する国内問題を、外国を憎む方向にすり替える思考法である。その原因となった、もっとはるかに大きな、加害者としての日本人のアジア侵略と太平洋戦争の流れを知る機会を、大半の日本人はほとんど持たなかった。〜』
 そして、現在の日本人の戦争の原因への無知、それは教科書検定制度によってドイツと違って、子供達にこの戦争の実態や原因をほとんど教えてこなかった事がある。
 大人向けにも、マスメディアは娯楽番組などに走って伝えていない、そして新聞、テレビなどのすぐれた番組が無い訳ではないが、そこでの『軍人と政治家だけが大半の戦争責任者だという視点でよいのか、という疑問である。〜』

 『〜特に、本書第五章でくわしく述べたように、日本は明治維新直後から商人と長者たちを巻き込みながら、朝鮮半島への侵略に手を染めていった。また第一話の「幕末・維新編」で述べたように、台湾への侵略を大々的に行った。これらの行動は、当初から、軍人による武力侵略だけでなく、商人が乗りこんでゆく経済的な侵略と並行して行われたのである。その金銭欲が動機となって、あたかも樽の中で酵母がぐつぐつと発酵するように、日清・日露戦争へと発展してゆき、ついには、財閥一族を中心とした満鉄というマンモス会社を隠れみのにして、満州への明確な侵略の第一歩が踏み出されたのだ。〜』

 『〜メディアは、過去を正視して、その時代の人間を厳しく批判しないのか。日本文化の何も守らなかった人間たちが、「日本を守ろうとしてやむなく防衛戦争をしたのだ」などと、ねぼけた戯れ言を口にするものではない。偉人を持ち上げ、讃える話もよいが、善人の知恵深さは、悪を懲らしめるからこそ、讃えられるのだ。その悪事を語らないのでは、その時に歴史が動きようがない。第二次大戦中の歴史書や伝記類を読むと誰も分からないうちに、いつしか大戦争になっていた、と弁解する言葉によく出くわす。一人前の大人であるなら、このように無責任な言葉を吐いてはいけない。〜』
 本当にその通りである、と共感する。

 そして、米軍への協力の姿など日本の哀れな犬のような状態の現在があり、しかし、戦中でも批判の姿勢を貫いた数少ない人々が存在した事を記し、そのような現在の政治状況の中でこの本を書く意味を述べている。

 この本を読んでみると、明治以来の長者たちが閨閥で結び付き、さらに政治家とも閨閥を作り、巨大な政官財閥といったものを形成し密接に結びついていたことが、詳細に調べられ、系図のように分析されていて、あたかも学術書のようでもあり、その一つ一つを追っていって把握する事は私には一読では不可能だ。ただ、そういった巨大で複雑密接な政官財界の勢力が出来て、日本を牛耳って、アジアへの侵略も進めていったという事は理解できた。
 そして、関東大震災や世界恐慌への対処の間違いによって世相が切迫し、明治維新後に出来てきたアジア侵略の道具であった軍部が今度は、増殖し、その政官財界を飲み込み、一体となり、あの愚かな戦争へと国民を引きずり込んだ姿が浮かび上がってくる。
 その事は怒りと言うよりその巨大な塊は、原発の不気味さと同じ物のように感じられた。
 
 今まで、軍部や政治家にスポットを当てた書物や番組はいくつかあったと思うが、この本のように、そのさらに根本の構造を詳しく明らかにしようとしたものは初めて見るものであり、今までの歴史ではどうも何か足りない事があるなあ、と思っていた原因がはっきりした感じだ。
 今まで読んだり見たりした戦争に関する様々なもの、色々な個人のレベルの深刻な戦争体験のものなども印象に残るが、これほど戦争原因の全体の骨格に肉薄している、と感じられるものは無いかもしれない。

 読んでみると、これは2007年6月8日に書かれていた。ちょうど第一次安倍内閣の発足する直前である。2017年の現在、ますますこの本に書かれた過去の真実は現在と似てきていると思う。これもまた、今後の日本への『予言の書』の一つなのだろう。
 
 アマゾンのカスタマレビューを見ても、現在の日本の状況の中で、多くの人が目が開かれ、たり納得し、若い人にも読んでほしいと感じている事が分かる。

 次は、幕末・維新編を読んでみることにした。
 
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世界から軽蔑されたり、道義を失いつつある日本

2017/11/11 10:59
 ネットを見ると、ゴルフ場でバンカーに入れてしまい何度も打っている安倍首相が、すでに次に行こうとしているトランプ大統領を追いかけて慌ててバンカーを出ようとして、転んでひっくり返ってしまった姿、それも知らずにスタスタと行ってしまうトランプ大統領の様子が映像で映し出されていたり、(これはテレビ東京だけが放映したのだという)
 アメリカの良く知られた番組では、トランプ大統領と安倍首相のやり取りが、お笑いのネタになって、安倍首相が軽蔑の笑いをあびている様子などが伝えられていた。

 加計学園の文科省認可が行われた。あの前川前文科省事務次官が、その事を真っ向から批判している記事がネット上に出ていた。読んでみると以前と変わらずちゃんとした正論を述べているようだ。
 その中に、選挙前にこの認可が行われないよう、大学審議会の結論を遅らせるよう指示があったのだろうというような事も書かれていた。選挙が終わったので出させたのだろう。
 前川氏は、行政が政権によって私物化されていると強く批判している。

 また、森友学園の前の理事長である籠池氏とその妻は、まだ大阪地検に拘束されている。
これは、本当におかしい事なのではないか?
 我々素人が考えても、普通、そんな補助金サギの事件で、こんなに何か月も、しかも夫婦で拘束され続けるものだろうか?
 籠池氏が出てくるとしゃべられてしまうので、口封じのために入れられているのだろうという。まるで、治安維持法が行われていた時代に逆戻りしていくような日本だ。

 国のトップがこんな事を続けていて、それを批判する人が少なく、ただそれに従っているだけの社会になれば、国民の道義や信義は地に落ち、無法国家にだんだんと近づいていくのではないだろうか。こんな状態を続けて行けば、戦争ですべてを失った戦前の日本のような恐ろしい結果が待っているのではないかと不安になる。
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日本はアメリカの属国と良く分かる

2017/11/06 21:21
 孫崎享ツイッターに
『横田基地、どなたか、教えていただけませんか。横田米軍基地から来日した米大統領はトランプの他に誰がいるか。オバマの時(少なくとも一回)は羽田から来ている。何故この異常さを指摘しないのか』
 と、あった。

 この、アメリカの大統領が、横田基地から日本に入ってくるというのは、日本がアメリカの属国のようなものだという事を目の前に明らかにしている。
 せめて、最初の訪問は、日本への敬意を持って羽田から入ってくるべきではないか。
 この本を読むとその意味が良く分かる。
http://js30.at.webry.info/201606/article_17.html
 日本国民は、トランプ大統領のご機嫌取りにばかり腐心している安倍首相や政権の姿に危険やみじめさを感じないのだろうか。
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