「鬼が城」経由「雲雀沢の頭(1449m)」の登山

 昨日は、登山道整備の鳴海さんと、「鬼が城」を経由して「雲雀沢の頭1449m」に登ってきた。

「雲雀沢の頭」までは、登山口から標高差約500mくらいの登山だがけっこう怖い所もあったり、道もいまいちで急だったりしたので「登った!」という気分になった。
 
 鳴海さんは、この周辺の山の存在を、宮坂七郎という方の「信州の山のシリーズ」の大判のガイドブックで知って、一人で登ってみて、中々面白いところだと、今まで知り合いの山好き20人くらいの人を案内したという。今回、私に声がかかって登る事になった。
 「鬼が城」については、私もその存在は知っていたし、登り口も知ってはいたのだが、一人では登る気がせず今まで登る機会が無かった。鳴海さんから「鬼が城」と言う名前が出たので「それではぜひ」とお願いした。

 角間渓谷の角間温泉「岩屋館」はご存知のように昨年の台風で大きな被害を受け、休業中で、旅館までの道も崩れたりして工事中だ。昨日は休日だったので通行止めの表示をどけて侵入、登り口の近くに駐車した。もし渓谷の入り口の神社空き地に駐車するとなると工事中の道を30分弱歩かなければならない。
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 これが登山口だ。
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 凹状の地形の急斜面を登っていくが、道もそれほどはっきりしない。標識、赤いペンキ印、赤テープ、トラロープなどが所々にあり、迷う程では無いと思うが、今回は鳴海さんの後をついていっただけだからそう感じるので、きっと一人では迷う場所が多いだろう。
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枯れ木につくキノコが多かった。
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岩にはシダやコケが豊富についている。
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ちょっと尾根状の場所に登りつくがまた石の多い斜面になる。
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標識が出てきてそろそろなのか?という感じだ。
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「鬼が城」はピークではなくやや尾根状の場所にある岩場だという事は、鳴海さんから事前にいただいた図でも、「うおっちず」で前の晩に見た地図でも分かっていたが、尾根に近づき、「鬼が城に着いたよ」と言われた場所からちょっと左に入ると上から鎖がたれていた。
鳴海さんが先に登って、「そこへ足をかけて」などと言ってくれ、ちょっと登ると、そこは岩尾根の上で、反対側斜面は絶壁なのか見えなく、対岸の山(ゴトミキ山か?)や下には岩屋館の赤い屋根が木々の間にチラッと見えすごい高度感がある。
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右手を見上げるとさらに岩場が続き、今いる場所からさらに少し登れるようにロープがついているが、鳴海さんによると、そこを登ってみた人は20人くらい連れて来た人達の中で一人だけだったそうだ。ロッククライミングでもするような人でないと無理だろう。もちろん私も見るだけだ。
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 今いる場所には、こんな標識が。これは鳴海さんのつけたものだという。道案内も無く登って来る人がいたら、思わずホッとするだろう。
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左の方へは、もう少し鎖もついていて行けそうだが私は写真を撮るだけにしておいた。この岩頭は、彫刻家の「石井鶴三美術館」にあった「独鈷山を舌食池から描いたスケッチ」や「奇峰」と題したスケッチを見た事があるがその「奇峰」の場所がどこなのか分からなかったのだが、ここのような感じもした。(手元にそのスケッチの写真が無いので確かめられない。違うかもしれない)
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ここを下りる前に、もう一度、北側を見たり、上を見たりしてから下りる。
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「鬼が城に着いたよ」と言われた地点に戻り、そこから尾根状のやや下の部分についた道をジャンクションピークを目指す。二万五千図でのそこは尾根上にちょっと等高線のふくらみが分かる。道は今までよりはっきりするが、急斜面のトラバースでロープなどついているちょっと危険な道だ
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ジャンクションピークに着くちょっと前はヒカゲツツジの群落でその時期にはきれいに咲くと言う。これは帰りに撮ったもの。
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ジャンクションピークは気持ちの良い小平地で休憩に丁度良い場所だ。ここまで登山口から休憩などすべての時間を入れて2時間かかっている。ゆっくり休憩する。
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ネズミサシの大木があった。家の近くの丘陵にはネズミサシが多くあるがこんな大木は全く見られないので珍しく感じる。
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そこから少し下っていよいよ雲雀沢の頭への登りだが、鞍部に「マスタケ」が鮮やかな色でついていた。食べられるそうだが採ってはいかない。
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鞍部から上の登りは、ツガなどの針葉樹やミズナラなどの落葉樹の太い木も多くあり、森林の自然度が高くなってきた感じで、急な直登ではあるが、木の根元にはコケなども多く道の土も柔らかく気持ち良い登山道だ。
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ジャンクションピークから1時間はかからないくらいで山頂部に到着。鳴海さんがつけたという標識がある。
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平らな山頂部を山頂を目指す。すぐに山頂標識があった。正式には「雲雀沢の頭」なのだろう。三角点は無いピークだ。水準点はあるのかな。熊棚があった。
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「岩頭は展望があるのでそこで昼にしましょう」との事で、先ほどの標識まで戻り、岩頭まではちょっと下らなければならない。間もなく岩頭に着く。
東側の展望が良く見え、南東にある「霧隠峰の西峰」(地図上では無名)の岩壁がすごい。遠くに烏帽子岳の頂上が見える。風景に深山の雰囲気がある。
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西峰の岩壁を望遠。
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南の方の樹間から見えるのは「高岩」(達磨山)の山頂だそうだ。
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 ここで昼食をとって、ゆっくりと来た道を戻ったが、危険な場所もあったり急だったりしてけっこう時間もかかった。登山口に降り立ったのは2時半ころだった。8時50分ごろ登りだしたので5時間半強の登山時間だった。
ちょっと険しい所もあるけれど変化に富み、自然度も高い「奥山」の雰囲気が漂うとても良い山だなあ~という感じだ。久しぶりの本格的登山という感じで満足感があった。
案内していただいた78歳の鳴海さんに感謝です。