ナムナム大集会の白石聡の話を聞く

 ユーチューブで、ナムナム大集会というので、白井聡氏が2016年に講演を行っているものが出ていた。
 ナムナム大集会というのは、真宗大谷派のお寺で開かれる講演会のようである。
 これは、2016年のもので、当時の状況について話し始めている。

https://www.youtube.com/watch?v=jMl7BtjY5F8
 ここで、白井氏に原発事故が与えた衝撃がとても大きかった事を語っていて、その事がとても印象深く感じられた。
 私も同様で、原発について漠然とした不安を感じてはいたのだが、原発の事など取りたてて考えたり調べたりする事は全く無かった。
 この原発事故が第二の敗戦という事を、飯田哲也氏も事故当時書いていて、私も地元紙の投書か何かでそういった人を知って、そうか、これはなるほど第二の敗戦に比すべき出来事なのだなあ~と強く感じた事を思い出す。

 私は、それから、原発や原発事故について調べたり、また色々な「しっかり認識していた人達」の、原発について、地震について、歴史について、など関連していると思われる著作も多少は読んでみて、徐々に白井氏と同じような感じを強めて行き、だからこそ、白井氏の考えを聞いたり、本を読んだりして、こんな事になってしまっている日本の本質をズバッと切り裂いて本当に根底の所でハッキリと認識させてくれる凄さに感動したりもしている。

 ただ、話の中で、白井氏は「多くの人がアメリカとの戦争して勝てっこない、戦争などしてはダメだ」と思っていたと言っていたが、確かにそういう人も一定数いたのだと思うが、現代のように情報が多くある訳でなく、国家による情報統制や思想統制の中で、多くの人たちは本気で絶対勝つと信じていた人達が多かったのだと思う。ちょっとそこの認識が私と違う気がした。
 
 現在の日本だって安倍首相が辞めるとなったら、そのやった事の意味も分からず「残念だ,ご苦労様」さらに「涙が出た」などと言う人すらいたり、「現政権支持」の方が不支持より多い事を見ても、当時の国民の様子は推して知るべしだと思う。実際は現実離れのイケイケの軍国主義を奉ずる人とそれに従って心地よい人が多かったのではないか。と、その辺のところがちょっとこの話で違和感をおぼえた。

 「永続敗戦論」という本は石橋湛山賞を受賞している。
 石橋湛山賞というのは、そのHPによると
「石橋湛山賞は、(一財)石橋湛山記念財団により、東洋経済新報社と(一社)経済倶楽部の後援の下に、 1980年に創設されました。政治経済・国際関係・社会・文化などの領域で、その年度に発表された論文・著書の中から、 石橋湛山の自由主義・民主主義・国際平和主義の思想の継承・発展に、最も貢献したと考えられる著作に贈られています。」
 とある。
 やはり、この本に、白井聡氏の思想の原点の一つがはっきりと出ているのだろう。やはりこの本も読まないといけないな、という気がしてきた。