サンデーモーニング 大学入試、業者英語試験の中止について

 今朝のTBSサンデーモーニングを見ていたら大学入試での業者の英語検定利用の中止について話されていた。

 昨日の報道特集を見ていると、これは、下村文科相の時代に決まった事のようだが、国際化に向けて英語を使える人材が必要という事から、(産業界からの要請?)学校教育を変革するという名目で、小学校で英語の授業を教科として行うようにするとか、こういった業者テストを大学入試に導入する、という事を行おうという政策が始まったのだという。
 多分、自民党政権になって、「アベノミクス」などと盛んに宣伝し、原発輸出やリニア新幹線、東京オリンピック誘致、などと華やかな?花火を打ち上げていた時に同じようなコンセプトで決定されていったものなのだろう。

 コメンテーターの話を聞いていると、入試に業者テストを導入することについては、高校や大学の関係者から計画が持ち上がった当初から非常に問題があると指摘されていたのだという。
 また、試験会場や試験費用など、都会と地方、親の経済的格差などによって、地方や貧しい家庭の子にとって非常に不利になる事が話を聞いていると分かる。

 小学校では英語を教科にするといっても教師が困っている。自国の日本語や日本文化への学習がしっかりなってこその外国語学習だ、という話や、日本は義務教育にかける予算が先進国の世界でも最低レベルであり、いま都会では私立の学校に通わせようとする傾向が加速している、ますます格差が広がってきている、とも。

 そういった話が、もちろん「英語」も自在に話せるコメンテーター達が言っていた。私は英語が話せないので思いつきしか言えないが、多分コメンテーターの方々の話の通りなのだろうな、と思いながら聞いていた。

 大体、小学校で習うくらいな英会話ならこれからは「スマホの自動翻訳機」を持っていれば大体は英語での意思疎通ができるのだろうし、それ以上を目指すのなら、何と言っても「英語を話せるようになって外国へ行って活躍したい、勉強したい」「世界で異文化を体験してみたい」「○○の国で○○を身につけたい」というような意志や意欲が先にあって、そのために英語や他の外国語を学ぶ、といった気持の方が大切なのだろう。
 そういった意欲が出て来るような教育を目指すのが先なのだろう。

 最近、NHKの『逆転人生』という番組を見ていたら、日本で売れない「お笑い芸人」だった若者が、お笑いをあきらめて中国に渡ったが、中国人のフィアンセにもフラれ、しかし可愛そうに思ったそのフィアンセの母親が、世話を見て中国語を教えてくれたり、日本語の教師になったら、と勧めてくれ、始めは全く自信が無かったのだが、思い切ってやってみると、お笑いでの経験やその人の人間性で、その意欲と才能が発揮され、北京大学などの有名大学によばれ日本語を教える様な、若者に支持される中国で有名な日本語教師になった、という話をやっていて、「言語を教える」という事は面白い事なのだなあ、と感じた番組があった。
 その方の人間全体の力なのだろう。

 サンデーモーニングの風を読むのコーナーでは、「緒方貞子さん」の追悼をやっていたが、緒方さんのような世界で活躍できる人はどうして生まれて来たのか?緒方さんのような人間性はどうして育ってきたのか?
 文科省はそんな事を研究、分析して教育政策にも生かしていくような根本的なところから考えてほしい。