「サイレント・ブレス」南杏子著 を読む

 先日、「盤上の向日葵」という将棋を題材にしたサスペンスドラマをテレビで見たり、文芸春秋で芥川賞の「紫のスカートの女」という短編小説を読んだりして、小説とかサスペンスも面白いなあ、と思うような事があった。
 
 そんなことから、ネットで推理小説を探そうと、「2019年最新版】”今”人気のミステリー・推理小説おすすめ20選」というのを見てみた。あまり怖いような物や、ドロドロしたようなものでないものは、と見ていくと、

『7、『サイレント・ブレス 看取りのカルテ』南杏子
終末医療の実態を現役の女医が描く衝撃のデビュー作品です。
死という恐怖とどう向き合っていくのか、そしてそれに自分がどう関わっていくのかを示唆してくれる、バイブルのように感じました。
在宅医療の問題にも深くメスを入れた内容であり、感動すること間違いない作品です。』

というのが、あって、これならちょっといいかなと思い地元の本屋に注文してみた。

 本が届いたので読んでみると、これはまさに、本の紹介に書いてあるような内容であり読んで良かったな、と思う作品だった。
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 私の親ももう90歳以上であり、自分ももうじき70歳。今まで気にしなかった新聞の地元の死亡広告欄の死亡年齢を注意して見るようにもなっている。自分の死について深く考える事は避けたい様な気持ちも出てきているのは、年のせいだなあ、まさに死が近づいてきているからなのだろう。と最近、時々思う。
 しかし、この本はサスペンス風な味付けもあり面白く引き込まれて読める中に、本の紹介にあったように「バイブルのように感じました」という言葉が大げさでなく感じられる内容で、「死」について日常的に取り組んでいる医師が書いた物語だけに、自分にとっても読んでおいて良かった、と思う本でした。