TBS報道特集で福島原発裁判の無罪を批判

 土曜日の報道特集で、福島原発事故で東電の旧経営陣3名が無罪になった事について当然、批判していた。

 番組の中のインタビューで話していた地震学者の島崎邦彦東大名誉教授は、地震予知連絡会長や原子力規制委員会などを歴任した人だが、裁判官の判決について「そうなると思っていた」と語り、科学的な事実からちゃんと考えていず、最初から「原子力村」の論理で結論ありきで判決をしてあきれた物、と強く批判していた。本当にそうだ。

 番組では、裁判で当時の東電社員が、津波の高さが15,7mになる可能性があると、きちんと計算などして、3人の経営陣のいる「御前会議」とよばれている場でちゃんと出している事を証言していた事も伝えていた。
 それにも関わらず、無罪とは!

 経営陣は、『土木学会』に検討するよう伝えていたと言うが、そこには「原発村の御用学者」がいるという事を島崎氏は話してもいた。最初からこういった大きな悲惨な結果になるという事を想像できず、金がかかるからやらないように何とか考えるという方向で判断、行動していたという事だろう。15,7mと報告した社員はそれを聞いてガックリして力が抜けた気がしたという。
 それがどうして経営陣の業務上過失でないのだろう。

 島崎氏が委員であった地震予知連から出た結果についても、まともに考えていない訳だが。
 それはどんな物かというと、
『1995 年の阪神・淡路大震災後に設置された,地震調査研究推進本部(略称:地震本部)の地震調査委員会は,2002 年,この海域のどこかで30 年間に津波地震が発生する確率は20% 程度,地震の津波マグニチュード(津波の高さから推定される震源規模)は8.2 と公
表した。』
 こういった警告が国からちゃんと出されていた訳だ。

 こう聞いてみると本当に、裁判官は、そういった科学的な調査結果がどのように出されていて、それをどう経営陣が受け止めていたのか、また東電内の会議の裏側など追及するどころか、全く「原子力村擁護」の思考停止のメチャクチャ判決である事が分かる。
 日本の裁判の歴史に汚点を残す判決だと、検察側の弁護団が語っていた。

 この東京高裁の裁判官、最高裁判事になったら「国民審査」で忘れないで×をつけよう。

 ウキキペディアで島崎氏を調べたら、そこに地震直後に書かれたこんなPDFもあった。

 超巨大地震,貞観の地震と長期評価
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chousakai/tohokukyokun/1/pdf/5-3.pdf