日韓は、自由と民主主義、市場経済という理念を共有する関係

 今日の地方紙(信毎)に韓国の識者の意見が出ていて、読んでみると自分がぼんやり感じていた事が「そうだよな」とよく分かるように書いてあった。
 チョン・ジェジョンというこの方は、韓国の歴史学者のようで、東大の大学院にも留学した事がある人で、2002年~10年に日韓首脳会談の合意によって運営された「日韓歴史共同研究委員会」に参加していた方、現在はソウル市立大名誉教授との事。
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 今回のこの日韓の対立の事態を、日韓双方が互いに相手の重要性について「無知」だという事の結果だ。と述べている。私は知らなかったのだが、2000年代の初めには、「日韓歴史共同研究委員会」が運営されて、2回にわたり報告書をまとめていたのだ。
 そういった努力を着実に積み重ねてきた人達にとっては本当に歴史が逆行するような悔しさを感じているのだろう。
 大体、そういった努力の結果が、政府、文科省、マスコミなどが、ちゃんと取り上げて国民に広めてきたのだろうか?

 チョン氏は次のようにも述べている。

『~「歴史認識の差」という難しい課題を解きほぐそうと、両国は知恵を出し合ってきたのだ。この共同作業の根底には、日韓が自由と民主主義、市場経済という理念を共有する関係にあるとの認識があった。~』
『~戦後、日韓が積み上げてきた相互依存の経験に目を向けなければ、「無知」がもたらす愚かさを繰り返してしまうことになる。~』

 日韓は、「自由と民主主義、市場経済という理念」を日本と共有している国だという事は、一般国民は良く分かっているからこそ、今まで通り民間レベルで交流を続けたい、また、観光や輸出入も今まで通りにやっていきたいと思っているのだろう。若い人達の感じ方も前にちょっと伝えられていたのをブログに書いた。

 政権は、一時、北朝鮮のミサイルについて「国難」と騒いでいたと思うのだが、今度はミサイルが発射されても「大して問題は無い」などと首相は言っている。竹島など韓国のすぐ近くの島の事を取り上げて返って韓国があたかも仮想敵国かのような騒ぎぶりである。
 何と言うご都合主義なのだろう。自分の政権の維持に有利となれば、真の国益などどうなってもいいという姿に本当に腹が立ってくる。

 今後の東アジアを考えると、朝鮮半島が何らかの形で統一の方向へ向かうかもしれないし、中国と香港や台湾との関係など、今後どのように激動の時代が始まるかも分からない。日本と韓国が本気で心を開き合って同じ理念で力を合わせて事態に取り組んでいく事が一番大切なのではないだろうか。

 「北朝鮮」の政治体制や、中国の政治体制、などと見て行くと、どれもその強権体制は我々が望んでいる世界とは言えないだろう。ロシアだってそんなに良い国には思えない。
 問題は、最近の日本が「韓国」というより、中国、ロシア、北朝鮮、のような雰囲気の強権的な国を目指しているのではないか?という気がしてくる事だ。報道の自由度ランキングが世界でもとても下がってきている事を見てもその事が言えるだろう。

 「嫌韓」「反日」などと叫んでいる人たちや、韓国を馬鹿にしたようなコメントをだしているテレビのコメンテーター達は、「自由、民主主義、市場経済、という理念」を共有する自由に物を言い合っている韓国のような国よりも、強権的な中国や北朝鮮などの指導者、プーチン首相(トランプ大統領も含まれるのか?)のような指導者に支配される方に喜びを感じている人達のように思える。