日航123便 「墜落の波紋」そして法廷へ 青山透子著を読む

 先日、小田周二著の「524人の命乞い 日航124便乗客乗員怪死の謎」「日航機墜落事故 真実と真相」の二冊を読んだ。
 
 こんなに良く分かるように書かれた真実があるのにどうしてマスコミなど世の中、騒ぎ出さないのか? 現在、何か動きが無いのか、と思ってもう一回アマゾンの本の所を見ると、こちらの本が、今年出版されている事が分かり、法廷へ、とはどういう事なのか知りたいと思い、さっそく買って読んでみた。
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 前半では、著者は、日航機事故の遺族に22名の外国人がいる事を知り、イギリスにいた遺族と連絡がとれ、会いに行った事や、その遺族がどのように亡くなった日本人と出会ったか、その後の苦難の人生なども取材し、共感しあい共に行動しようとしている話があり、

 さらに、青山氏の著書を読みそれについて論文を書いたイギリス人教授と会い、それらの人達とさらにBBCのジャーナリストや政治コンサルタントや弁護士などへ、この事故を訴える会合を持ったり、次には、国際航空安全調査協会(ISASI)航空作業部会議長を務めたりICAOのATC(航空情報通達)メンバーという本物の専門家である人とも会い、話を聞いてもらい感想を聞いたりアドバイスをもらう。
 それらの人達の意見は、もちろん、日本の日航の関係者や専門家や官僚のとは違っているなあ~という感じだ。全くまともに青山氏の話を聞いて意見を述べている事が分かる。

 航空専門家の人の話では、ボイスレコーダーは「コピーアンドペースト」した物だろうという事や、海底で撮影された映像を見た時には、これはAPU(補助動力装置)とそのまわりにある物だとつぶやきながら、このような重要な証拠物を水深160メートル程度で引き上げていないという事実に大変驚いて、日本の事故調査委員会は何をしているのか、と呆れていた様子が書かれている。イギリスにも遺族がいる訳だから、イギリスでもこの事件の解明を同時に進めていけばよいとアドバイスを受ける。

 後半は、「情報公開への道」という内容で、
 情報公開のプロ中のプロと言われる三宅弘弁護士が取り組んでくれる事になったという事や、また早稲田大学の水島朝穂教授も、この青山さんの行動をずっと支持してきていたという事も分かった。森永卓郎氏が前著の帯に書いている事は分かっていたが、このシンポジウムでも話されていた。

 その内容をここで、色々と書くより、これを見てほしい。
http://www.kawade.co.jp/news/2019/07/716-123.html
 今年の7月にこういった事が行われていたのだ。
 その様子については、著者自身のブログがあった。
http://tenku123.hateblo.jp/entry/2019/07/20/133621
 どのようなシンポジウムであったのか分かったのだが、その文の下の方に。『「誤(ご)報には六(ろっ)法を―映画『新聞記者』に見た違法な実態と私の体験談」』という題で映画「新聞記者」の事が書かれていて、青山氏もほとんど同じ体験をされたことが生々しく書かれてる。
 
 昨日のブログに書いたように、「なぜ奴隷ではだめなのか、それは腐ってくるから」という事の意味がこういう事だと分かる。

 さらにそのシンポジウムの詳しい内容は、早稲田大学の水島朝穂教授のHPの中のこのページに書いてあり、とてもよく分かる。
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2019/0722.html

 ところが、これほど事態が動いてきているのに、これらの動きを知らない私は、(大部分の日本国民も同じだろう)今年の夏の日航機墜落事故の日には、御巣鷹山への慰霊登山の様子がいつもの通りテレビで放送されているだけだったので、何となくそれを見ているだけだったり、それも例年だんだん時間が短くなってきているなあ~などと感じていただけだ
 こういったマスコミなどの動きは、群馬県の上毛新聞以外には、まるで、参院選の時に「れいわ新選組」がネット上で話題をよんだり、都市部で大きな動きになっていたのにマスコミが一切取り上げなかった事にも似ている。

 しかし、この青山氏の本によると、「墜落の新事実」の本(私も昨年読んだ本)が、全国学校図書館協議会選定図書となって、全国の高校生や大学生が読んでくれて青山氏に骨太の感想文が届くこともあるという。ある高校のリベラルアーツクラブでは一年かけてこの問題を取り上げ文化祭で発表したのだという。出版社にその様子がたくさん届いてくるという。

 それに比べて、日本のマスコミや大人たちの有様は何というだらしなさだろう。
 やはり若者はちゃんとした感受性があるのだろう。
 
「おわりに 次世代へ」の章の最後に
 この本の最後には、遺族である小田周二氏が自分の著書を、英国在住の遺族、スゥザンさんに贈った際に、彼女から届いたお礼のメールとそれを青山氏が訳したものが載っていることを書き(実際にのっている)
 さらに、
『~今後、国際的にも日航123便のような不透明な事故調査とならぬよう、国際的な法律の制定を働きかけることが私たち遺族の使命である、と結んでいる。特に軍事同盟が絡む場合、なすべきことをなさない国家に対する市民たちの力が試される時である。
 多くの市民の力でこれらを成し遂げたとき、きっと日本は変わる。いや、そういう未来を創るために、今こそ変わらなければならないのである。』
 と、終わっている。今後、この情報公開の訴えはどうなっていくだろうか。
 青山氏、水島氏、のブログやHPを時々チェックしていれば分かるだろう。