NHK ETV特集 10日の広島特集の内容が凄そうだ

 昨晩(3日)の事、夜寝ようとして、歯を磨く時間にちょっとテレビを見ようとつけて、チャンネルを回したら、NHK・EテレのETV特集で、「あの夏を描く高校生たちの広島」という番組をやっていた。広島の高校生の美術部員?が被爆者の体験を聞いてそれを絵画にするという活動のようだった。よくある平和教育の話か、とそれほど期待せず少し見ていた。二人の女子高生を主に追っているようだったが、彼女らの取り組みと真剣に悩む様子に次第に引き込まれていきずっと見続けていた。

 今日、あらためて番組HPを見ると、このような物。番組HPからコピー。
『広島市内の高校生が、被爆者の証言をもとに絵を描く活動を続けている。写真や映像がほとんど残っていない原爆投下直後の惨状を克明に描いた絵。その数12年間で約140枚にのぼる。番組では「原爆の絵」の制作に挑んだ女子高校生たちに密着。戦争を知らない世代が、74年前の想像を絶する惨劇と、原爆がもたらした「心の荒廃」をキャンバスに表現するという難題に挑む。被爆者と何度も対話を重ね、試行錯誤した姿を追った。』

 被爆者の話を聞き、それを基に絵を描き、満足できる物が出来ない、彼女らの内面の動き、若々しい感性がすばらしく、もちろん技術的にもレベルが高く、苦闘した作品の出来に、被爆者たちも満足したり、涙を流している人もいた。
 
 最初から見ないので分からないが、番組紹介を見ると12年間も続いている活動のようだ。指導する顧問?の先生がちょっと写ったが白髪の先生であった。番組の最後に12年間に描かれた作品が全部写された場面が出てきたが、壮観であった。ただ自分の想像だけで描いているのではなく、被爆者との交流から生まれた作品は力を持っているように感じられ、教育としての活動を突き抜けているように思えた。

 この番組も、もちろんとても良い番組と感じたのだが、この番組の中で、制作に行き詰る生徒たちのために顧問の先生がある映画を見せる場面が後半で出てきた。
 それは、敗戦後間もなく作られた映画で、被爆者自身も出演している映画だという。白黒のその映画が少し写されたが実際の被爆当時の感じが非常に出ているような迫力ある画面であった。見ていた生徒の中にはショックで発熱して寝込んでしまうくらいで、その後の制作活動にその衝撃が如実に生かされている様子も番組で描かれていた。

 そして、番組の後や、今日、ETV特集の予告などを見て見ると、その映画自体の事が、来週の土曜日、8月10日のETV特集で放送されるようだ。
 昨日の番組の最後にも、オリバーストーン監督が、「これは絶対に見るべき映画だ」と述べていたのも印象的だった。

 今の世相は、全く、北朝鮮がミサイルで来たら、日本も核武装を、などと平気で言い出しそうな状況だ。
 このような映画が、何も無い、苦しい生活の当時の人々の力によって作られたという事は、それこそ重要な事で、日本人の誇りにもなる事だろう。我々もぜひどんな映画なのか、知らなければならないと思った。

 ETV特集 8月10日(土)午後11時~午前0時
 『忘れられた“ひろしま”~8万8千人が演じた“あの日”』
 番組紹介HPからコピー
『原爆投下から8年後。広島で空前絶後の映画が製作された。タイトルは「ひろしま」。撮影に参加した人の数は8万8千人。日本映画史上、最大級のスケールを誇る。原爆投下直後の広島で何があったのか?被爆者たちが自ら演じて再現している。この映画は、ベルリン映画祭で入賞。国際的な評価を受けた。しかし今、この映画の存在はほとんど知られていない。いったいなぜか?そこには、時代に翻弄された映画の知られざる事情があった。』
 というもの。
 これは見落とせない番組だと思う。

 8月15日(木)にも再放送で、午前0時から午前1時に放送される。だから14日の夜中という感じの時になるのか。